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SPURS judge replay(仮)#8

#8 【問われた主審のコモンセンス】

match week8 NEW2-3TOT

Referee: Andre Marriner. Assistants: Richard West, Scott Ledger. Fourth official: Andy Madley. VAR: Chris Kavanagh. Assistant VAR: Dan Cook.

辛い3連敗から立ち直りを見せたいスパーズ。セントジェームズパークでの一戦は高いモチベーションで臨んできたニューカッスル相手に見事逆転で勝利を収めました。

そんな難しいゲームを担当したのはベテランのアンドレ・マリナー主審。試合中の判定も90分通してほぼパーフェクトであり7枚の警告も妥当でした。恐らくご覧になってたスパーズファンの皆さんも試合中の判定には一定の評価をしているのではないかなと思います。

そんなマリナー主審ですが、このゲームはピッチ内だけでなくピッチ外でのトラブル対応も求められました。

試合を止める・再開するタイミング、選手やスタッフへのケアとコミュニケーション。さらにはこのようなケース競技規則にはどう明記されてる?主審に必要なコモンセンスとは?

今回はいつもと観点を変えてブログを書きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

1:レギロンの進言に対しての主審の対応

39:50〜 中継カメラはスパーズCKを捉えてました。しかしすぐに主審に何かを訴えるレギロンの姿が。私は最初に何か客席か投げ込まれたのかな?と思いました。しかし40:40〜ダイアーの訴えによりニューカッスルのメディカルスタッフがAEDを持ってバックスタンドへ。40:50〜にはマリナー主審が選手に一度ベンチ前に引き上げるよう指示。

皆さんもご存知かと思いますがこの時ニューカッスルファンの方に緊急事態が起きていました。

その後の時系列でまとめると

41:05〜ヌーノ監督に説明

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45:50〜主審が客席へ確認

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46:11〜ドレッシングルームへ下がるよう指示(ここから約15分中断)

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15分後に45:05(AT+7分)から再開となりました。

レギロンの進言から試合を止めてピッチ上で約6分休息→その後ドレッシングルームに戻り約15分休息→AT含めた前半残り7分程を消化→ハーフタイム約15分→後半開始

果たしてマリナー主審が取った対応はどうだったのでしょうか?皆さんはどう感じましたか?

前半ドレッシングルームに下がった時点でハーフタイム扱いとし前半の残りを消化してすぐ後半開始でも良かったのでは?と思ったら方もいたのではないでしょうか。

では実際に競技規則にはどのように明記があるのか。

競技規則第5条 主審(一部抜粋)

7.審判員の責任

これらの決定には以下が含まれる

・観客の妨害または観客席でのなんらかの問題により、試合を停止するかしないか

と記載されています。

また

競技規則第7条 試合時間(一部抜粋)

2.ハーフタイムのインターバル

競技者には、15分間を超えない範囲でハーフタイムのインターバルを取る権利がある。延長戦のハーフタイムのインターバルでは、短時間(1分間を超えるべきではない)の水分補給時間を取ることが認められる。競技会規定には、ハーフタイムのインターバル時間を規定し、それは主審の承認があった場合にのみ変更できる。

ともあります。

今回のケースは"観客席でのなんらかの問題"に該当しました。

しかしどのくらい試合を止めてどのように再開するかという細かい記載はなく、今回のケースはあくまでも主審のコモンセンスに委ねらたと言えました。

※コモンセンスとは"常識"や"判断力"のこと。

2:注視すべきポイントは?

先ほど競技規則には明記されていない部分については主審のコモンセンスに委ねられたと記しました。ではこういったケースで必要なことは何か私なりに考えてみました。

・状況を正確に素早く察知する

・試合が続行可能かどうかの判断

・起きた事象に対しての選手やチームの反応

・スタジアムの雰囲気

・選手やスタッフへのケアや配慮

・試合の再開(時間)をどうするのか

すぐにパッと浮かんだのは上記です。

この試合のマリナー主審はレギロンの進言から1分程で選手に一度引き上げるよう指示を出しています。この時すでに観客席で起きていることを理解しすぐに試合の再開は難しいと判断していました。その後ヌーノ監督を始め両チームの選手数名に話をし選手を落ち着かせます。そして試合が再開可能かを観客席のスタジアムスタッフに早急な再開が難しいことを確認しドレッシングルームに戻るよう指示をします。

マリナー主審は普通にやっていることですがスタジアムの雰囲気、選手やスタッフのメンタル面を考慮し様々な可能性を考えながら対応してることが分かります。またカメラに抜かれている時のマリナー主審は動揺している姿などは見せずポーカーフェイスを貫いていました。フットボールのゲームで主審の与える影響は小さいようでとても大きいため今回のようなケースでの振る舞いは素晴らしかったと言えます。

ただ、一つ気になったのが試合の再開時間です。

39:50〜レギロンの進言を受けて

40:02〜に時計を一度止めます。

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ただ長い中断後の試合再開は45:05〜(AT7分表示)

ドレッシングルームに戻る指示を出したのも46:10〜だったため。ちょっとハッキリしませんでした。

個人的には長い中断のため時計が止まった40:02〜かドレッシングルームに戻る指示をした46:10〜かの再開の方が良かったのかなと思います。(ですが実際のプレータイムの時間は間違っていないので問題はなかったです。)

また前半の長いインターバル後のハーフタイムについてですがプロのトップリーグとのこともありタクティカルブレイクが必要なため致し方なしかとは思います。

もちろん両チームとの協議をしハーフタイムを短くして後半開始することも可能です。(競技規則第7条抜粋部分)

3:まとめると...

今回はセントジェームズパークで起きた観客席での問題を取り上げました。実際に今回のケースについては競技規則の部分よりも主審のコモンセンスが求められることが少し分かって頂けたのではないでしょうか。レギロンとダイアーは本当に素晴らしく賞賛以外の言葉が見つからないですね。(オウンゴールは忘れました)

しかしこういった場合でも試合を停止するのには主審の権限が必要なため主審の的確な判断がなければいけません。そんな中マリナー主審は迅速に対応をし、両チームの選手やスタッフへ状況の説明責任を果たした上で試合を再開させ90分を成立させました。

審判員として当たり前のことですが、当たり前のことを普通にやることは難しいと思います。さらに今回はピッチ外で起きた問題について対応しなければいけなかったということ。やはり審判員はピッチ内だけでなく外にも注視する能力が必要ですね。

改めてフットボール(特にプロ)の試合は選手・スタッフだけでなくファンやサポーターも一緒に作り上げていくものだとしみじみ感じました。

最後になりますが体調を崩されたニューカッスルのファンの方の容体が落ち着いたと聞いて本当に嬉しく思います。

今回のブログは判定以外の対応について考えてみましたが皆様いかがだったでしょうか。

もしも皆さんが主審をしていてあの場面でレギロンに進言されたらどうしようかと考えながらまた90分試合を観てみてください!

苦しい連敗から抜けて連勝と波に乗り始めそうなヌーノ・スパーズ。まだまだ難しい試合が続きますがどうなるでしょうか。

また次回、更新があれば是非ともご覧ください。

今回もありがとうございました。

come on you spurs !!!












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