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優しい乱暴の日々

2月2日、ゲネプロ前日、矢野絢子が来札。敬称略。
コロナ禍で劇場の客席のため、低予算により亀井家にずっと宿泊し、劇団コヨーテと共演。

劇団コヨーテは演劇シーズン2021冬に、2年前の作品で参加です。

コロナ禍での稽古、僕自身はいろんな事に追われてるつもりではなかったけれど、頭っから自己犠牲的な状態になっていたなぁ。
久しぶりの矢野絢子との再会で、救われる。

芝居は傑作だ。
自画自賛。
そして役者も舞台監督も照明も音響も素晴らしい。
矢野絢子の歌はいつも人の心を射抜く。
絢子とほとんど毎日一緒に劇場に入り、毎日一緒に家に帰る日々はまるで小学生になった気分だった。

公演中はほとんど子供達と一緒にいられないので現実感も失われていく。
ただなぜか、役者として上手く没頭できない。
普段なら初日から没頭できるのに演出思考が混ざっている。
稽古中からのクソみたいな自己犠牲のせいだ。
人を愛することは自分を愛することだ。
わかっているのに、すぐに手放してしまうな。
絢子が愛と言う言葉はもう毒まみれみたいなことを言ってたな。

この作品は人間の再生はあるって事を描きたかった作品。僕は手を抜いたつもりではないけど、最終日に自分自身を突き抜けた。
楽しかった。
そして、矢野絢子ミニライブが始まって浴びてる光を見てたら、涙でちまった。
上村範康がニヒルに笑ってやがる。
ああ、あっちとこっちで繋がってるね。
ありがとう松本紀子、これからよろしく。

みんなと矢野絢子が出会って楽しんでるのは僕の願いのひとつ。叶えられたよ。
毎日、何かの願いが叶っていくような日々。

家族のように暮らしてみたい、たとえ1週間でもいいって台詞のまま、大家族みたいだった。
僕のホントの家族には少し寂しい思いをさせてしまったけどさ。

最近、瞬間にしかいられなくて、辿々しい記憶の文章ですいません。

コロナ禍でずっと演劇をして、なんか見失いかけてた自分自身を、またいちからだけど、愛して、いつも舞台の上で突き抜けてた自分になれそうだ、というより、もっといい景色が見られるよ。

僕の願いは全部叶えられていく。
この世は全て、望んだままの愛

演劇シーズンはまだまだ続く。
なので、noteで初演時、戯曲にする前に書いた優しい乱暴小説版をチラチラ公表してきますね、たぶん明日から。

ご来場頂いたお客様ありがとうございます。
関わって頂いた関係者の皆さんありがとう。
8人の役者ありがとう。
矢野絢子ありがとう。
あっちの世界の人達、ちらちら顔出してくれたね、ありがとうございます。
まだ僕はこっちで楽しみます。

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