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下足札(鴻考)

どうも疲れがとれない…
そんな日は銭湯に寄り道をしています。
高い天井、大きな広い湯船。
同じ場を共有する名も知らぬ方々との距離。
そこで四肢を伸ばすだけでも
すうーっと疲れが流れ落ちる気がしています。

そして銭湯の代名詞といえば、あの下足札。
下駄箱の木札の鍵です。
番号も英数字や漢数字、いろはもあって
デザインも意外と豊富です。
おしどり、松竹、富士山。
日本的な意匠だけかと思いきや
レア物として
愛好家からはアンアンと呼ばれている
欧文ロゴのデザインもあったりします。
長く続いて欲しい日本独自の鍵文化です。


₍₍◞('ω'◞) …さておき

懐かしい作家の本を再読しています。
蔵書整理中につい頁を開いてしまった…という
アレです。
一度開くと止まる事はなく。
結局、諦めてデジタル書籍の購入となりました。本末転倒とはこのことか。

好きな文体でもない。むしろ苦手だと思う。
幾度読んでも未だに慣れないところもある。
好きではない締め方をされてる作品もある。
え、そうなの?と不満顔になってしまう作品もある。
けれど…なんかこう佳作が多いのです。


氏の作品の中に池波正太郎のとあるエッセイが
下敷きになった作品があります。
そう、あれです、あの有名な随筆。
特に自分は長く池波ファンだったわけだけれど、このぐらい読み込める迄は
ファンだとは気安く名乗るなと
言わんばかりの氏の作品に
カウンターパンチくらってしまい
倒れたまま起き上がれないほど。でも
その作品から、更に深く惚れてしまったのは間違いありません。

池波正太郎ファンで
この作家を知らなかった方は是非手に取ってみてください。裏切ることは無い内容だと思います。

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