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Co-Edoを通常営業に戻すことを考えている

コワーキングスペース茅場町 Co-Edoを運営し9年目になります。
2020年からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、売上の大半を占めるイベントの開催がなくなり、とても苦しい運営状況が続いています。
しかしながらウイルスがどのように感染を広げるかが明らかになったことで、飛沫感染その他のリスクを低減することは、Co-Edoのみならず社会全体としてとても大切です。
そのため、これまで、正式な休業要請はもとより、休業や時短の協力依頼であったとしても、原則としてCo-Edoはそれに沿う形での運営を可能な限り行ってまいりました。

個人的にも普段からの感染予防やCOCOAのインストールなどのほか、ワクチン接種を行うなど、可能な対策は行ってきています。
昨年6月には「コワーキングスペースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」の作成を担当したり、日常的に継続して行っている情報収集を何らかの形で役立てることをこれまでもこれからも大事にしていくつもりです。

ワクチン接種の現状と今後どうなるのかについて

日本におけるワクチン接種率は2021年9月15日現在で52.1%(1回以上の接種は64.4%)となっています。
7月8月を中心に(そして今もなお)デルタ型変異ウイルスの影響もあり医療体制が逼迫し、自宅療養中に命を落とす方・平時と同様の治療が受けられない方もいらっしゃいました。
一時全国的に病床が足りなくなる事態となりましたが、これまで拡大させてきた医療体制や医療従事者の活躍により、ようやくその状況を脱し、通常の医療を提供できるようになった都道府県も増えてきています。

東京都は2021年のほとんどの期間を、緊急事態措置および、まん延防止等重点措置を実施してきました。
無観客開催とはいえ、オリンピックを開催したことで、直接的・間接的に少なからず感染拡大が起こったことは否定できないでしょう。
8月後半からRt(実行再生産数)が 1.0 を大きく下回ったものの、その影響はまだまだゼロではありません。

今後も新たな変異ウイルスの流行は懸念されますし、引き続き大きな感染の波が訪れることに対しても注意が必要でしょう。
そのためにはワクチンを打てる方はワクチンを打ち、今後もひきつづきワクチン接種率をあげていく必要がありますし、願わくばCOVAXの仕組み等により発展途上国をはじめ世界中の人達にワクチンが届くことを期待しています。
その意味では議論されているブースター接種は、まずは高リスク者を優先し必要最低限の接種が行われたのち、必要に応じて全員に接種することになるかもしれません。

ワクチンパスポート(ワクチン・検査パッケージ)の検討は丁寧に

今後日本でもワクチンパスポート(ワクチン・検査パッケージ)の議論が増えると思います。
社会全体としてはワクチン接種率の向上にもつながるし、医療関係者や店舗従業員など多くの方が安心して業務に従事できる環境に近づくことは間違いありません。
しかしながら一方で、ワクチン接種を行うか否かはあくまで個人個人の自由な意思で判断してほしいと思っていて、強制されるものではないと考えています。
導入国間の海外への渡航を制限するといった世界的な感染拡大を防ぐためであれば別として、商業施設の利用可否やイベントの参加要件等に利用されるのは、結果的に強制につながる面があるため個人的には快く思いません。
とはいえそれにより、多くの人が安心して行動できることで、経済活動も活発になる方向に作用するでしょうし、日本では何らかの形で実施されるのではないかとも予想しています。

COVID-19に対する日本の現状

現状を整理すると

* ワクチン接種がすすんでいる
* ワクチンパスポート(ワクチン・検査パッケージ)の導入が検討されている
* 緊急事態措置やまん延防止等重点措置が長引き、効果が限定的になってきている
* 昨年と比べると医療体制が整ってきている
* デルタ型変異ウイルス以外の変異ウイルスの流行も考えられる

という状況なのではないかと思います。

ワクチン接種と治療の選択肢が増えることに希望がみえる

ひきつづき予断を許さない状況といえ、希望もあります。
つぎのふたつのニュースに注目しました。

* 「抗体カクテル」8割の患者が症状改善、重症・死亡なし…都立病院などで100人調査
* コロナ新治療薬を月内にも承認へ 厚労省、英グラクソ製 軽・中等症向けの点滴薬「ソトロビマブ」

前者は第5波において使用されたロナプリーブ(抗体カクテル療法)が軽症者・中等症患者の治療に有効だったという記事です。
ロナプリーブは、2021年7月19日に新型コロナウイルス感染症の治療薬として厚生労働省が特例承認されました。
感染が急拡大し病床が逼迫したことで、不足する病床を効率的に使用するべく、軽症〜中等症の患者にはロナプリーブを投与し経過観察後(症状の改善を待つことなく)退院させて病床をあける必要もありました。
デルタ型変異ウイルスに対してもひろく重症化を防いだということであれば、今後のCOVID-19の治療において大いに希望が持てます。

後者は、同様に軽症者・中等症患者に対して効果が期待される、モノクローナル抗体を投与する治療が厚生労働省に承認される予定という記事です。
申請時のプレスリリースによると次の記述があります。

本試験に参加した1,057例全例の有効性に関する主要解析において、投与29日目までに24時間を超える入院または死亡(死因は問わない)を、プラセボと比較して79%低減し(補正相対リスク減少)(p<0.001)、試験の主要評価項目を達成したことが報告されています。
ソトロビマブは、米国で緊急使用許可を、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)からはRegulation 726/2004のArticle 5(3)に基づき肯定的な科学的見解を得ています。さらに、カナダ、イタリア、アラブ首長国連邦、シンガポール等では一時的承認を、またオーストラリアでは承認を取得しています。

当面どちらも供給量は限られるはずですが、治療の選択肢が増えることで、万が一感染してしまった場合でも重症化しない可能性が高まってきていると思われます。

ワクチン接種とあわせ、新型コロナウイルスから身を守る、とても効果が期待できるものでしょう。
今後も第5派と同様、急速な感染拡大という事態となることは間違いないと思います。しかしながら、これらの治療が今よりもっと幅広く受けられるようになることで、感染拡大の不安も徐々に軽減していくのではないでしょうか。
何年かかるかわかりませんが、少しずつコロナ禍まえの日常を、このようにして取り戻していける気がしてなりません。

日常を取り戻す第一歩を踏み出す

その第一歩として、Co-Edoは通常営業に戻していこうと思います。
これまで自粛していたイベント開催も、主催者や参加者の協力や理解のもと、以前と同様開催していきたいと思っています。
今後とも、Co-EdoおよびCo-Edoのコミュニティをよろしくお願いいたします。

もちろん、ひきつづき最低限の感染対策は行いますし、医療機関が逼迫するような感染拡大の兆しが見られた場合はいちはやく利用者・関係者の安全を最優先した体制に戻すため、継続的に情報収集をしていきます。


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