添削杯Vol.8 観戦記事 ROUND6 三重のジョニー vs しげる ~モダンホライゾンの進撃~
中盤の6回戦、ここで勝利するとTOP8へ一気に近づく重要な一戦。
このテーブルに呼ばれた二人は、三重のジョニーとしげる。お互いに少し緊張しながら、それでも笑顔で卓についてくれた。
「見せ場を作りたいですね」
「相手のデッキ次第ですぐ終わっちゃいますもんね」
そういいながらお互いにサイドボードを公開すると
「「相棒、ルールスです。」」
奇しくも、見せ場が満載のミラーマッチであることが確定した。
Game1
序盤から《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》、《思案/Ponder》と手札を整える三重のジョニーに対して、素早く《Ancestral Recall》を通し《不毛の大地/Wasteland》を連打して不自由を強いるしげる。
土地を刈り取られながらも、《Mox Sapphire》の助けを借りながら《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》を送り出し、なんとか盤面を作り上げる三重のジョニー。しげるも同じく弓使いを送り出し、お互いの盤面が再び静けさを取り戻した。
静寂を破ったのはしげるだった。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》を盤面に送り出し、潤沢な墓地を背景に三重のジョニーへプレッシャーをかける。
三重のジョニーが《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》で抵抗しようとしても、《呪文貫き/Spell Pierce》がそれを許さない。
ついに変身した《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》が墓地の《Ancestral Recall》を再び唱えると、圧倒的なアドバンテージを得たしげるが盤面を構築していく。
《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》、《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》が三重のジョニーを攻め立て、《宝船の巡航/Treasure Cruise》がさらなるアドバンテージを生み出す。ダメ押しの《不毛の大地/Wasteland》によって完全に沈黙した三重のジョニーは、ラヴィニアによって介錯された。
三重のジョニー 0-1 しげる
Game2
先手を取った三重のジョニーが、しげるのアップキープに《Ancestral Recall》を唱えるところから始まったGame2。《超能力蛙/Psychic Frog》をコストにしてまでの《意志の力/Force of Will》で防いだしげるだが、その隙を見逃さない三重のジョニー。
《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》と《超能力蛙/Psychic Frog》で盤面を作り上げ、《露天鉱床/Strip Mine》を絡めてしげるの土地を0枚にまで追い込んだ。
しげるは破壊された土地から《ロリアンの発見/Lorien Revealed》を唱え、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で《超能力蛙/Psychic Frog》を追放。クロックを引き下げ機会を伺う。
《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》同士が相打ち、《致命的な一押し/Fatal Push》で残党までもが排除されると、お互いにリソースを使いつくした盤面が残った。
そこから先に動いたのはしげるだった。《思案/Ponder》を唱えライブラリをめくると、迷わずトップへ戻す。
《超能力蛙/Psychic Frog》が1体、もう1体と盤面に送り出され、しげるにカードを供給し続ける。
三重のジョニーがなんとか引き当てた《超能力蛙/Psychic Frog》は《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で捌き、《ウルザの物語/Urza's Saga》で最後の詰めを行うしげる。
《超能力蛙/Psychic Frog》への回答をしっかり持ち合わせていたしげる。
最後まで《超能力蛙/Psychic Frog》への回答を持てなかった三重のジョニー。
それがそのまま勝敗の差へとつながった。
三重のジョニー 0-2 しげる