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【音楽制作note 2022】炭鉱のカナリア ① 「音楽が未来を連れてくる」

「音楽は、炭鉱のカナリアのようなところがある」
榎本幹朗 著 / 「音楽が未来を連れてくる」のカバーと、P.242に記載されている文章は「音楽」がもつ意味合いのひとつを指し示しています。

この一文が意味する内容は、ナップスターが無料の大波を作り、それに対抗するために編み出したサブスクリプション・モデルという技術革新についての言及ですが、音楽はいつの時代も新しい技術革新の荒波に揉まれ、新しい常識をもたらしていることを示唆しています。
これは音楽産業だけではなく、クリエイターもそうですし、作品自体もそう。
過去を見やり、いまを叫び、未来を変えようとアジテートする。
つまり、音楽を興じるのは、なにかしらのメッセージ性が孕んでいます。
テキトーに切り貼りしたものであろうと、そこには作家性が宿るわけで、意味が生じます。
意識があろうがなかろうが、カナリアのように鳴き声を発してなにかを伝えてしまうのがクリエイターという存在です。

私自身もその一人です。
そして、社会に対して鳴いてしまうのを自覚しています。
そうであるならば、伝えたいことはきちんと伝えたい。
曖昧にせず、スタンスをもち、役に立つ、カナリアでありたい。
そんなふうに思ってしまったからこそ、音楽を創るクリエイターを志しているわけです。

ということで、音楽をやるからには、考えと伝えたいことも明言していきます。
日ごと社会は私たちの生活や感情をぐらつかせますが、言葉と音響、姿勢で対抗できるように。

音楽が未来を連れてくるのならば、私たちの運命に在りたい未来が引き寄せられるような音楽を創りあげましょう!

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