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【郷土芸能日誌】おらほう・あんだほう

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個人的に関わっている郷土芸能団体についてや、色々と見聞きした郷土芸能・民俗芸能の思ったことをなどアレコレを不定期に綴ります。 タイムリーな記事だったり、過去のことを急に思い出して… もっと読む
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#雄勝町

雄勝町羽坂白銀神社春季例大祭(令和6年)2024年4月27日

2024年4月27日(土) 白銀神社例大祭  於:石巻市雄勝町羽坂・桑浜 記録動画の内容: 準備・神事 宮出・神輿渡御 獅子振り・湯立神事 道祖(雄勝法印神楽) 四天(雄勝法印神楽) 岩戸開(雄勝法印神楽) 五矢(雄勝法印神楽) 所望分(雄勝法印神楽) 蛭児(雄勝法印神楽) 産屋(雄勝法印神楽) 神輿渡御・宮入 今回は神楽も全編撮影できました。 天候などの都合やコロナ禍などが重なり、5年ぶりになる雄勝町白銀神社の例大祭。本当にこれまで祭をやらない(で

雄勝町熊沢五十鈴神社例大祭(令和6年)2024年4月24日

石巻市雄勝町熊沢五十鈴神社例大祭 雄勝法印神楽奉納 於:熊沢番屋 記録動画の内容: 初矢(雄勝法印神楽) 四天(雄勝法印神楽) 岩戸開(雄勝法印神楽) 午後に雄勝中学校にて創作和太鼓の指導が入っていたので、午前中だけの演目のみ記録になります。 祭当日は生憎の雨模様でしたが、現地へ行くと番屋の前に神楽舞台の屋根にブルーシートを掛けて湯立神事が執り行われていました。地元の方や見物人も居て、雨でも来る人いるんだな(自分もですが)とそれだけでも気持ちが温まりました。 数日前に

雄勝町大須八幡神社例大祭(令和6年)2024年4月21日

石巻市雄勝町大須 八幡神社例大祭 2024年4月21日 動画内容: 前夜祭 御祈祷・神輿宮出 神輿渡御(神社〜大須漁港〜宮守) 湯立神事 道祖(雄勝法印神楽) 産屋(雄勝法印神楽) 蛭児(雄勝法印神楽) 日本武尊・チラシ(雄勝法印神楽) 宮入(おのぼり) 大須のお祭では自分も神輿渡御の笛・太鼓でバタバタしてしまい雄勝法印神楽は少ししか撮れませんでした。(産屋だけはフルで撮れました) 今年の大須の例大祭は、大須獅子舞保存会の会員にしていただいたこともあり前夜祭から参加さ

2024年 お祭カレンダー(石巻市雄勝町)

(最終更新日:2024年4月29日) ・大須八幡神社例大祭レポート追加 ・熊沢五十鈴神社例大祭レポート追加 ・羽坂桑浜白銀神社例大祭レポート追加 旧暦で例祭・例大祭の日が決まり、それにより奉祝祭の日を各浜(地区)で例大祭日の1ヶ月〜数週間前から(※)奉祝祭の日程、内容が決まるので、毎年変動ある祭事が多くあります。また、地区の事情などで決まるのもギリギリになったり、日程変更がある場合もありますので、確認してください。 この記事には神輿渡御・法印神楽奉納や獅子舞披露などが行わ

船は、ゆく 和太鼓と獅子舞|2024.03.02(土)

2024年3月2日(土)は石巻市雄勝町の道の駅「硯上の里おがつ」で、【船は、ゆく】という公募展。 そのオープニングで「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」の獅子舞と「伊達の黒船太鼓」の創作和太鼓の公演でした。 両団体に所属しているので、どちらとも同じイベントで出演するのはとても久しぶりで、かつ僕と同じく両団体に入っている神山さん(前黒船会長、現愛好連会長)とのデュオでの演奏。 2年ぶりくらいのデュオだったので、感覚を合わせる練習もあり笛と太鼓に集中した2月の練習でした。

3月2日に向けての獅子舞、創作和太鼓練習

3月2日に(土)に石巻市雄勝町の硯上の里おがつで行われるイベント「船が、ゆく」の 雄勝の民俗芸能の一つの獅子舞(獅子振り)を保存している胴ばやし獅子舞味噌作愛好連の演舞と、創作和太鼓の伊達の黒船太鼓の演奏がされます。2団体の合間に、両団体に入っている僕と、愛好連の会長の神山正行さんの2人演奏も入っているので、それぞれ気合入れて練習していました。 雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連 普段は2人獅子ですが、この時の練習時に獅子役不在だったので、1人で段取りなどの確認。今年くら

郷土芸能じぶんちの「かわら版じぶんち」に掲載していただきました(雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連)(2024年1月1日)

郷土芸能のファンによるオンラインコミュニティ(?)の「郷土芸能じぶんち」そこで郷土芸能を紹介する「かわら版じぶんち」に雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連を載せていただきました。 郷土芸能じぶんちは本当に様々な芸能の紹介や、コミュニケーション、取材した内容をまとめているZINEなど本当に勉強になるしとても楽しいコミュニティ。これから発行されるものや行動がとても楽しみです。 取材当時はまだ公式X(Twitter)アカウント作っていませんでしたが、今年の1月中旬にアカウントを整え

久しぶりに個人練習 2024年1月31日

今年の3月2日に雄勝でのイベントで雄勝町胴囃子獅子舞味噌作愛好連と伊達の黒船太鼓の出演がありますが、その団体の合間に僕と神山さんとの会長・事務局デュオでの即興の演奏が入ることになった。 基本は笛、太鼓での演奏で神山さんとやるのも実はとても久しぶり。去年からお互い黒船太鼓の役員降りて仕事や用事、体調不調が続いたりしてあまり創作和太鼓の方の練習が出来なかったのでかなり感や身体が鈍っているので、3月までは毎週タイミング合わせて1回は練習しようということになりその初日。 尺は30

年の始まりと春祈祷

2024年 雄勝新山神社春祈祷記録 僕が所属している獅子舞団体「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」は石巻市雄勝町の新山神社で地区の方々と毎年3日にお正月の行事の「春祈祷」をやっています。3.11東日本大震災で神社は被災、大津波で流失、地区の獅子舞をやっている地区会や保存会も活動できない状態でしたが地域の方々の協力や日本財団からの援助で流失した獅子頭や太鼓を寄付してもらい、僕が獅子舞に関わるようになった2014年、2015年には春祈祷行事が再開されて残っている家々、そして町内

地域の和太鼓についてのあれこれ

東日本大震災での支援がきっかけ始めた和太鼓。 太鼓そのものの鳴らし方(打ち方)、曲想、身体表現性、突っ込めば突っ込むほどシンプルかつ奥が深く、始めた頃はこんなにのめり込んで続けていくとは思いもしませんでした。 僕が所属させてもらっている雄勝町伊達の黒船太鼓保存会は、いわゆる創作和太鼓で32年前に町政50周年記念として行政主導で作られた和太鼓。(平成の大合併で任意団体になる) 舞太鼓あすか組というプロ団体の代表の飛鳥大五郎氏に視察に来てもらい、祭りの神輿、獅子舞囃子、神楽の囃

企画展 おがつの【匂い】【石】【祭り】(2021年〜2022年)と「おがつのね(音)」

2021年夏〜2022年春にかけて石巻市雄勝町を表す水産、石、芸能をそれぞれテーマに、過去と現在を展示し未来を住民視点から照らす内容の企画展がありました。2021年7月に主に漁業、水産、暮らしをテーマの「おがつの匂い」、2022年1月に雄勝石の硯やスレートの産業をテーマにした「おがつの石」、2月には雄勝法印神楽を中心に郷土芸能や神社の祭りをテーマにした「おがつの祭り」。 その企画展がきっかけで始まった映像、サウンドスケープとアンビエントの作品「おがつのね」を一つ一つ制作後記

3.11を振り返る数ヶ月、吐き出してそしてまだ振り返る

胸の中の何かが変わり始めていた東日本大震災から10年になる年。 先日の2月13日の大きな地震の揺れは、もちろん震災と比べると小さかったけれどこの時期に、そしてあの揺れ方は僕に震災当時をフラッシュバックさせるのに十分だった。もちろん忘れることは無い、それどころか今でも続いているという感覚、震災時に始めた行動が今の生活ベースになっている(郷土芸能など)ので、自分にとって震災は、今の生活と活動、そしてご縁の原点になっているものが多くあります。 去年から震災とは違う大変な世の中、や

支援と和太鼓 旧下雄勝・旧伊勢畑・船戸

前回の話 2012年に旧下雄勝、旧伊勢畑、船戸へ支援された獅子舞用の獅子頭と和太鼓を雄勝町伊達の黒船太鼓保存会で代理で管理していて、復興住宅も出来ていたのでそろそろ和太鼓を戻す話をしたいということをスーさん達へ言う。 「全く知りませんでした。。。」 と、みなさん驚いておりました。当時とは人の状況とは変わって、下雄勝と伊勢畑は新しい地区へと変わり情報共有がされていなかったとのことでした。 船戸地区は古田さんが繋いでくれて1月下旬に船戸の集会場にお返しすることができ、住民

珈琲と眼鏡と十五浜(石巻雄勝)に和太鼓

以前復興応援隊で同期で現在は雄勝観光物産交流館(たなこや)で「ウズマキ眼鏡珈琲店」を去年から開業した鈴木さん(通称スーさん)。自家焙煎した美味しい珈琲を雄勝の海を眺めながら飲める。そしてそこには観光客だけではなくて地元の人や、以前から雄勝の復興支援などしている人たちが立ち寄って集まる場所になっている。 コロナ禍でのスタートでかなり大変だとは思うけれど以前、2018年に高台造成、道路工事の為に解体を余儀なくされたコミュニティーカフェ「オーリンクハウス」を思い出すような、緩やか