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【郷土芸能日誌】おらほう・あんだほう

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個人的に関わっている郷土芸能団体についてや、色々と見聞きした郷土芸能・民俗芸能の思ったことをなどアレコレを不定期に綴ります。 タイムリーな記事だったり、過去のことを急に思い出して…
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#石巻市

雄勝町熊沢五十鈴神社例大祭(令和6年)2024年4月24日

石巻市雄勝町熊沢五十鈴神社例大祭 雄勝法印神楽奉納 於:熊沢番屋 記録動画の内容: 初矢(雄勝法印神楽) 四天(雄勝法印神楽) 岩戸開(雄勝法印神楽) 午後に雄勝中学校にて創作和太鼓の指導が入っていたので、午前中だけの演目のみ記録になります。 祭当日は生憎の雨模様でしたが、現地へ行くと番屋の前に神楽舞台の屋根にブルーシートを掛けて湯立神事が執り行われていました。地元の方や見物人も居て、雨でも来る人いるんだな(自分もですが)とそれだけでも気持ちが温まりました。 数日前に

3月2日に向けての獅子舞、創作和太鼓練習

3月2日に(土)に石巻市雄勝町の硯上の里おがつで行われるイベント「船が、ゆく」の 雄勝の民俗芸能の一つの獅子舞(獅子振り)を保存している胴ばやし獅子舞味噌作愛好連の演舞と、創作和太鼓の伊達の黒船太鼓の演奏がされます。2団体の合間に、両団体に入っている僕と、愛好連の会長の神山正行さんの2人演奏も入っているので、それぞれ気合入れて練習していました。 雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連 普段は2人獅子ですが、この時の練習時に獅子役不在だったので、1人で段取りなどの確認。今年くら

郷土芸能じぶんちの「かわら版じぶんち」に掲載していただきました(雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連)(2024年1月1日)

郷土芸能のファンによるオンラインコミュニティ(?)の「郷土芸能じぶんち」そこで郷土芸能を紹介する「かわら版じぶんち」に雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連を載せていただきました。 郷土芸能じぶんちは本当に様々な芸能の紹介や、コミュニケーション、取材した内容をまとめているZINEなど本当に勉強になるしとても楽しいコミュニティ。これから発行されるものや行動がとても楽しみです。 取材当時はまだ公式X(Twitter)アカウント作っていませんでしたが、今年の1月中旬にアカウントを整え

久しぶりに個人練習 2024年1月31日

今年の3月2日に雄勝でのイベントで雄勝町胴囃子獅子舞味噌作愛好連と伊達の黒船太鼓の出演がありますが、その団体の合間に僕と神山さんとの会長・事務局デュオでの即興の演奏が入ることになった。 基本は笛、太鼓での演奏で神山さんとやるのも実はとても久しぶり。去年からお互い黒船太鼓の役員降りて仕事や用事、体調不調が続いたりしてあまり創作和太鼓の方の練習が出来なかったのでかなり感や身体が鈍っているので、3月までは毎週タイミング合わせて1回は練習しようということになりその初日。 尺は30

年の始まりと春祈祷

2024年 雄勝新山神社春祈祷記録 僕が所属している獅子舞団体「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」は石巻市雄勝町の新山神社で地区の方々と毎年3日にお正月の行事の「春祈祷」をやっています。3.11東日本大震災で神社は被災、大津波で流失、地区の獅子舞をやっている地区会や保存会も活動できない状態でしたが地域の方々の協力や日本財団からの援助で流失した獅子頭や太鼓を寄付してもらい、僕が獅子舞に関わるようになった2014年、2015年には春祈祷行事が再開されて残っている家々、そして町内

企画展 おがつの【匂い】【石】【祭り】(2021年〜2022年)と「おがつのね(音)」

2021年夏〜2022年春にかけて石巻市雄勝町を表す水産、石、芸能をそれぞれテーマに、過去と現在を展示し未来を住民視点から照らす内容の企画展がありました。2021年7月に主に漁業、水産、暮らしをテーマの「おがつの匂い」、2022年1月に雄勝石の硯やスレートの産業をテーマにした「おがつの石」、2月には雄勝法印神楽を中心に郷土芸能や神社の祭りをテーマにした「おがつの祭り」。 その企画展がきっかけで始まった映像、サウンドスケープとアンビエントの作品「おがつのね」を一つ一つ制作後記

3.11を振り返る数ヶ月、吐き出してそしてまだ振り返る

胸の中の何かが変わり始めていた東日本大震災から10年になる年。 先日の2月13日の大きな地震の揺れは、もちろん震災と比べると小さかったけれどこの時期に、そしてあの揺れ方は僕に震災当時をフラッシュバックさせるのに十分だった。もちろん忘れることは無い、それどころか今でも続いているという感覚、震災時に始めた行動が今の生活ベースになっている(郷土芸能など)ので、自分にとって震災は、今の生活と活動、そしてご縁の原点になっているものが多くあります。 去年から震災とは違う大変な世の中、や

支援と和太鼓 旧下雄勝・旧伊勢畑・船戸

前回の話 2012年に旧下雄勝、旧伊勢畑、船戸へ支援された獅子舞用の獅子頭と和太鼓を雄勝町伊達の黒船太鼓保存会で代理で管理していて、復興住宅も出来ていたのでそろそろ和太鼓を戻す話をしたいということをスーさん達へ言う。 「全く知りませんでした。。。」 と、みなさん驚いておりました。当時とは人の状況とは変わって、下雄勝と伊勢畑は新しい地区へと変わり情報共有がされていなかったとのことでした。 船戸地区は古田さんが繋いでくれて1月下旬に船戸の集会場にお返しすることができ、住民

珈琲と眼鏡と十五浜(石巻雄勝)に和太鼓

以前復興応援隊で同期で現在は雄勝観光物産交流館(たなこや)で「ウズマキ眼鏡珈琲店」を去年から開業した鈴木さん(通称スーさん)。自家焙煎した美味しい珈琲を雄勝の海を眺めながら飲める。そしてそこには観光客だけではなくて地元の人や、以前から雄勝の復興支援などしている人たちが立ち寄って集まる場所になっている。 コロナ禍でのスタートでかなり大変だとは思うけれど以前、2018年に高台造成、道路工事の為に解体を余儀なくされたコミュニティーカフェ「オーリンクハウス」を思い出すような、緩やか

2021年1月3日 雄勝町新山神社 春祈祷

石巻市雄勝町の春祈祷石巻市雄勝町の獅子舞団体「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作(みそさく)愛好連」に加入し、それから毎年一番始めにやる活動は獅子舞での春祈祷になります。 雄勝町内には現在、原・味噌作、雄勝中央、船戸、水浜、分浜、波板、明神、小島、大浜、立浜、桑浜・羽坂、熊沢、大須、荒、船越、名振と15以上の地区があり殆どがそれぞれの神社でお正月に春祈祷を行い、それぞれの地区の獅子舞をする組織(保存会や青年部など)が獅子舞、祭囃子を担当し、各地区の家一軒一軒を周り、神棚の前で祈祷(舞

恭賀新年 二〇二一年

新年あけましておめでとうございます。 昨年はCOVID-19という、なんとも目にも見えない驚異に世界中、どの業界も大変なことになり、普段ではありえないほど歩みを止める機会が多くなりました。 10年前の東日本大震災の時にでさえ、自粛ムードを振り切り様々な祭りやイベントを人の繋がりでやっていたけれど、去年2020年ほど、祭の無い年は30数年生きていて記憶にはありません。 自分の健康のあり方から、仕事の仕方、活動の仕方、人との関わり、人生について、そして人としてのあり方など、本

緊急事態宣言明けてからの伊達の黒船太鼓

宮城県は5月14日に解除され、約2ヶ月ぶりに雄勝町伊達の黒船太鼓保存会のみんなと一緒に練習する機会を作れました。その一回目の練習に至るまでのお話です。 ・三密にならない場所を考えなければいけない 東日本大震災後の活動再開後から使用させてもらっていた場所は、とても狭く6人以上集まるとかなり密な空間になってしまうので、しばらくは別の場所で練習しようと話し合いで決まる。雄勝の公民館は震災で流されたままで、新しい公民館(的なホールらしい)の落成が来年2021年とのこと。他の石巻市内