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考えることは力になる

神戸大学の感染症のスペシャリストの岩田健太郎先生の「考えることは力になる」を読んだ。

結論から言うと、モヤモヤとしていたことがスコーンと腹に落ちた感じ

岩田先生曰く、
異なる集団が異なっているのはむしろ自然。
要するに、違いはあるけれど、それに重きを置くかどうか「見方」の問題で、絶対的な基準はない。
地球から月は遠いか?と聞かれたら近くのコンビニを基準にしたら、月はめちゃくちゃ遠い。
でも銀河系からみたら近いのと同じ。
自分の立ち位置、考え方によって見方は変わってくる。

違いはある。
でも区別はしない。
曖昧さ、グレーゾーンを認め白黒ハッキリできない世界のあり方を認め、その難しさに耐えて生きていくことが大人の成熟だと。

他人と違うことに耐えること
他人と違うことを許すこと

この本読んだ時に、この言葉がすんなり入ってきた。

「十人十色」
「人は人、自分は自分」
そう言う言葉で、私もずっと育ってきた。
でも、人間関係で揉める時は大体、

「なんでそうなの?」
「私となんで違うの?」

ということが多いと思う。
きっと腹から

「他人と自分が違う」

ということを理解していなかったからだと思う。

この半年、コミニュケーションを学んできて、私は特に親子関係において、自分と息子は違う人間で、取り扱い説明書も全然違うということを学んだ。
そんなの当たり前と思ってたけれど、私はその意味を腹から理解していなかった。
だから、息子に対しても私のやり方、私の考え方を押し付け、息子が理解できないことを息子のせいにしていた。

「他者が自分と違っていることを許さない同調圧力」
まさに、これだ。

大切な人とのコミニュケーションは、
相手を正しく知り、相手のわかる言葉で話し、相手の世界を感じることだと学んだ。
これは、親子関係だけでなくて社会生活においても大事なことだと思う。
この本はそれが言語化されていて、わかりやすい言葉で書かれているので、医療関係者以外の方も読みやすいと思う。

ものを考える時のヒントになることがたくさん書いてあるのでオススメだ。


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