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カントリーの超豪華キャストのアルバムLast of the Breed

私が最もよく聴いたアルバムの一枚に、Wille Nelson、Merle Haggard、Ray Priceの”Last of the Breed"というアルバムがある。カントリーミュージックのクラシック・ヒットパレードのようなアルバムなのだが、凄いことにWille Nelson、Merle Haggard、Ray Priceというカントリーの巨頭たちが共演しているのだ。

バックを固めるメンバーもスティールギターはあのBuddy Emmonsだし、フィドル・マンドリンはJohnny Gimble、ギターにはBrent Mason、ハーモニカにCharlie McCoyが参加している。他の演奏者も凄腕ばかりだが、特にこの4人は自分のリーダー作にもヒットがあるメンバーであり、今日までのカントリーミュージックを語る上で欠かせないメンバーである。

タイトルの”Last of the Breed"の通り、カントリーミュージックがロックとは違う音楽であった、カントリーアンドウエスタンだった頃の生き残りたちが共演しているのだ。そして、このアルバムに入っている曲もそういう意味でカントリーのクラシックばかりなのだ。

2枚組のアルバムなのだが、1枚目の4曲めの”Heartaches by the Number"はRay Priceのヒット曲。Ray Priceがボーカルを務めるのだが、スペシャル・ゲストにVince Gillが参加している。フィドルから入るイントロからして、いかにもRay Priceのサウンドなのだが、こういうカントリーミュージックをやる人、めっきり少なくなってしまったと思う。

2枚目の3曲めのSweet Memoriesも良い。Merle Haggard、Ray Price、Wille Nelsonでボーカルを回して歌うのだが、この曲は色々な人が歌っているけれど、このバージョンが一番しっくりくるかもしれない。

他の収録曲も、このアルバムを聞くまで知らなかった曲もあるのだが、なんとなく昔っから聴いている曲のような懐かしさがある。最近Vince GillがPaul Franklinと一緒にRay Priceの追悼盤を出したとのことだが、この”Last of the Breed"はRay Price等による古き良きカントリーミュージックへの追悼盤なのかもしれない。

何度聴いても飽きないアルバムである。


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