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【不安障害(不安症)とは?症状や発症原因を知って正しく対策しよう】
不安障害とは、過度な不安や恐怖を感じてしまい、日常生活に支障をきたす精神疾患です。
不安障害は、症状によっていくつかの種類に分類され、それぞれ特徴や原因が異なります。
この記事では、不安障害の種類や症状や原因、治療法、対策について解説します。もしかして不安障害かも?と不安な方や、病院で診断をされたという方は参考にしてみてください。
不安障害(不安症)とは
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不安障害とは、日常生活で過度な不安や恐怖を感じてしまい、動悸やめまい、発作などの症状を引き起こす精神疾患のことです。
不安は誰にでも存在する感情ですが、不安障害にかかった場合は明確な理由がないのに発作が起こったり、緊張を感じた時に制御が効かなくなったりします。
また、「パニック障害」「強迫性障害」「社交不安障害」「広場恐怖症」など複数の種類に分類され、人によって症状の出方や原因は異なります。
不安障害(不安症)の種類
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パニック障害
パニック障害とは、突然の息苦しさや恐怖心に襲われ、パニック発作が起こる障害です。
パニック発作が起こると、強い動悸や息切れ、めまい、吐き気などが生じ、「死んでしまうかもしれない」という恐怖心にかられてしまいます。
また、発作が突然起こる不安から外に出られなくなったり、人と話すのが苦痛になったりなど、日常生活を送ることが困難になる場合もあります。
社会不安障害(社会恐怖)
社会不安障害(社会恐怖)とは、他人からどのようにみられているか過度に気にしてしまう障害です。
症状が起こる場面は、食事をする、人前で喋る、電話をするなど様々で、大きな不安や緊張により赤面や動悸が起こったりします。
過去のトラウマや経験が原因となっている場合もあり、症状の出現に対する恐怖から不登校や引きこもりになる可能性もあります。
社会不安障害(社会恐怖)の前兆や新宿うるおいこころのクリニックで行う治療法について、詳しく知りたい方は「社会不安障害 (SAD)」のページをご覧ください。
強迫性障害
強迫性障害とは、実際には起こり得ない心配事を思い浮かべてしまい、行動を繰り返したり、過剰な対策をとったりする障害です。
例えば、「鍵の締め忘れにより空き巣が入ってしまう」という思考に陥っているとします。この場合、一度戸締りをしていても自分の行動に自信が持てず、何度も確認作業を繰り返してしまうのです。
また、自分の決めた手順で物事を行えなかった際に、嫌悪や不安を覚えることもあります。例えば、食器洗いにおける「水を出す→洗剤をつける→スポンジでこする→水で流す→拭く→片付ける」という手順から逸れた場合、食器の汚れが落ちず食中毒になるかもしれない、などの思考に至り、納得のいくまで同じ行動をとりたくなります。
全般性不安障害
全般性不安障害は、日常生活の中で漠然とした不安を持ち続ける障害です。
不安に至るまでの思考は、患者自身でコントロールすることができず、常に緊張感を抱えたり、自分や周囲に対してネガティブな想像をしてしまったりします。
また、疲れやすさや強い不安など精神面での症状のみならず、めまいや動悸,意識朦朧などの身体症状もあらわれたり、症状の放置により日常生活に支障をきたしたりします。
不安障害(不安症)の原因
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原因は明確には判明していませんが、本人の気質や過去のトラウマ、遺伝的要因などが影響し合うことで発症するといわれています。
特に、家族内で不安障害患者がいる場合の発症率は高い傾向にあり、親の考えや価値観に幼少期から触れることで、不安に対する感覚が遺伝すると考えられています。
また、神経質、こだわりが強い、完璧主義者などの性格はなりやすいとされており、このような性格に当てはまる場合は、あまり抱え込みすぎず周囲に相談する癖をつけておくことが大切です。
不安障害(不安症)の症状
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ここでは、不安障害の症状を「身体面」「精神面」に分けて詳しく解説します。
身体面
頭痛や締め付けられるような圧迫感
強い緊張感による全身のしびれ
めまい、フワフワ
強い動悸や息苦しさ
便秘や下痢、頻尿
身体的な症状としては、全身のしびれやめまい、頭痛などがあげられます。
強い息苦しさを感じることも多く、心臓病や脳梗塞と誤解される方もいますが、強い不安感が原因となり生じているため検査でも異常が発見されません。
しかし、死を連想させるような苦しさから、外出を避けるようになることもあります。
精神面
小さなことを気にしてしまう
慢性的な緊張感
怒りっぽい
ソワソワして落ち着かない
理由のない倦怠感や疲れやすさ
意識朦朧、自分が自分でない感じ
精神面では、慢性的な緊張感や怒り、小さなことが気になるなどの症状がみられます。
また、このような症状に思考が支配されてしまうため、睡眠障害や記憶力低下、自信喪失につながるケースもあります。
不安障害(不安症)の診断方法
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不安障害の診断は、主に精神科・心療内科で行われます。
その際、まずは症状や家族歴について問診をしたり、下記の診断基準に従って判断したりします。
常に強い不安や心配事を抱えている
強い不安からくる症状がみられる
怒りっぽい
症状により日常生活に支障が出ている
他の精神疾患に該当しない
問診で判断できない場合は、身体検査や血液検査、心電図検査などが用いられ、その他の病気の可能性や心身状態について詳しく検査されます。
また、診断では不安症の種類も特定され、それぞれに合った治療法が提案されます。
不安障害(不安症)の治療法
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薬物療法
薬物療法では、不安を抑えるための「ベンゾジアゼピン系薬剤」や「SSRI」が主に用いられます。「ベンゾジアゼピン系薬剤」は、脳の興奮を抑え抗不安作用をもたらす効果がある薬です。一方で「SSRI」は、精神安定に寄与するセロトニンの働きを高め憂鬱気分の改善効果がある薬です。
しかし、副作用があるので添付文書を見るなど確認しておきましょう。
また、薬は対症療法であり一時凌ぎであることを忘れずに。
精神療法(カウンセリング)
不安障害の精神療法では、主に認知行動療法が採用されます。認知行動療法とは、不安の引き金となる思考を特定し、誤った認識を根本改善させていく治療法です。
また、不安の原因に触れることで克服を目指す暴露法も用いられます。
暴露法では、恐怖の対象に体が慣れ不安自体を感じなくなる効果が期待できます。
不安障害(不安症)のセルフチェック診断テスト
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下記に当てはまる場合、不安障害(不安症)の可能性があります。
電話をかけることが怖い
人前で話そうとすると言葉が詰まったり、赤面したりする
レストランや大勢での食事が怖い
常に自分の行動が注目されているように感じる
人前で字を書いたり、勉強をしたりできない
人からどう思われているのか、過度に心配になる
自分や家族、友人に悪いことが起きるのではないかと常に不安
恥をかくことが怖く、人前に出られない
不安障害(不安症)の対策
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ストレスを溜めない
ストレスの蓄積は、自律神経バランスの乱れを引き起こし、不安感や恐怖感の増加につなげます。
また、不安や心配事からくるストレスで頭がいっぱいになると、ポジティブな考えや創造的な活動ができなくなり、自信を失ってしまいます。
不安障害を予防するためには、ストレスが起こった際の解消法を身につけたり、問題の放置を避けたり、専門家に相談したりすると良いかもしれません。
生活習慣の見直し
心身を回復させるためには、規則正しい睡眠や食事、適度な運動が欠かせません。普段の生活習慣で負担となっている行動はないか見直してみましょう。
見直しの具体例は以下のとおりです。
睡眠適切とされている7~8時間睡眠を意識。食事外食やインスタントラーメンなどの偏った食事は控える。
ビタミンB群やマグネシウムなど栄養バランスを意識した食事をとるように心がける。運動適切な運動により脳内バランスが整う。
ストレス解消や気分改善に良い効果を期待。
このように、生活習慣のちょっとしたことを見直すだけで、簡単に不安障害の対策ができます。
リラックスを心がける
不安障害で生じる不安や恐怖心につなげないためにも、日常的に心身のリラックスを意識しましょう。
例えば、ストレスを感じた時に深呼吸を意識する、疲れたら暖かいものを飲む、など自分に合ったリラックス法を身につけておくと良いです。
また、不安ごとがある際はため込まず、信頼できる人やカウンセラーに相談することも大切です。支えとなる人や専門家に打ち明けてみることで、気持ちを整理したり解決策を見つけたりできます。
心理士カウンセラーへ相談
不安障害の症状で悩んでいる場合は、自己判断せずにカウンセラーへ相談することもおすすめです。
ひとり一人に合った治療法を提案してくれます。
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