見出し画像

飛鳥・元クルーズディレクター①【クルーズについて】

ある時、Clubhouseで世界中のクルーズで働いている日本人が次から次へと登場した夢のようなroomがあったんです。その時、僕が質問した「おすすめのショーはありますか?」という質問に対して、若倉さんは、「困って追い込まれた時にスタッフが知恵を絞ってするショーが本当に面白いです」という答えに「ひと味違った事を言う人だなぁ。。。」と感心し、々の靴箱サロンへお招きしました。

若倉さんは、豪華客船・飛鳥が日本で最初のファイブスターを獲得することに貢献したエンターテイメント部門のトップであるクルーズディレクターとして活躍をされていました。さらに海外でミュージカルの演出家もされていました。興味が尽きません!!

若倉さんから伺ったお話をシェアしますね。

------------------------------------

画像1

・クルーズの良いところは部屋に荷物は置いたままなので楽。買い物もたくさん出来る。世界一周は西周り。時差もほぼ1時間ごとなので時差ボケがない。
・若倉さんは元々ミュージカルの演出などをフリーでしていましたが、ある日(本人の言葉によると)拉致されるように飛鳥に乗ることになりました(笑)
・クルーズディレクターとはエンターテイメント部門の最高責任者で、船内では船長らに次ぐ地位。「クルーズディレクターがいない船は貨物船と同じ」と言われるくらい重要。
・その当時、飛鳥は客船の最高ランク・ファイブスター(ミシュランでいう三ツ星)を目指していた。食や住は基準を満たせるものの、エンターテイメントが弱かったので若倉さんにお鉢が回ってきました。
・苦情受付もしていて、セレブなお客様は普段、自分のリクエストは全部通る生活をしているので、制限が多い船内は勝手が違う事を理解してもらうことが大変でした。
・オセアニアクルーズの出港当日に阪神大震災が起きた。クルーズは敢行されたが、お客様は心から楽しめていないことが多く、エンターテイメントについての考えが変わった
「日常から逃げたり、嫌なことを忘れるためにエンターテイメントを楽しむ」から「困難やストレス、弱さから逃げるのではなく、これと立ち向かう勇気を与えるためのエンターテイメント」じゃないと通じないことを痛感
・飛鳥クルーは4ヶ月休みなく働いて2ヶ月バケーションする生活サイクル
・4ヶ月間、ストレスで男性クルーはどんどん痩せていくのに、女性スタッフは何故か太っていく。でも、2ヶ月のバケーション後には完璧に体形を戻して乗船してくる。それで挨拶されても時に「誰だっけ」と思うこともある
・世界一周の旅が終わった翌日から普通に瀬戸内海クルーズに行ったりする。その落差がすごい。
・若倉さんは2ヶ月のバケーション期間に五つ星に相応しい世界中のエンターテイナーを探していた
・クルーズディレクターの仕事は普段何もなければお客さんとお茶したり、お酒を飲んだりしていられるけど、3日に一回の頻度でハプニングが起こる

画像2

(写真:飛鳥の世界一周クルーズ、NYC寄港時のものです)

・そういうハプニングがあるほど若倉さんは燃えて、逆にいろいろなイメージが湧いてくる
・限られたスタッフや道具でいかに楽しませるかの話が面白かったです(^_-)
・インドからオマーンの間は海がどんよりしていて、お客さんの心もどんよりする
・海の色で人の心が変わる
・朝から晩まで楽しいことや新しいことをしていると、もっともっとと楽しく新しいものを求めるようになり、非日常が日常になってしまい中には鬱的になる人かもいる。若倉さんはセレブ鬱と言ってます。
・鬱対策として史上初めて紅海で盆踊りを開催! その時活躍したのがエンジン部の人たち。なんでも作れる器用なクルーで、屋台や旗もこさえてくれた。外国人スタッフに盆踊りを教えたりして、盛り上がった。

・どのクルーがどういう才能があるか知るために、普段からたくさんのスタッフと接していた。

画像3

(お客様期待のクルーショーでの一コマ。「好色五人男」)

若倉雅貴さんHP: https://linktr.ee/amzwaq?fbclid=IwAR3jS8uo4w7jIDSDXQMhj7plVT4lxsoYz--e56hyR-m8V1eku9Jp2TZIrn4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?