お兄ちゃんのせいで心臓がやばい!
「あー!!!わたしのプリン!!」
今⽇は週末。疲れた私を待っていたはずのプリンは…兄に⾷われていた。
「期間限定数量限定の⾼級プリンだったのにぃぃーーーーーー!!!!!お兄ちゃんのバカ!!」
呑気に「おかえりー」と返してきた兄はプリンと私を⾒⽐べて、おもむろにスプーンを差し出してきた。
「最後の⼀⼝、いる?」
もちろん⾷べないはずはない。そのままパッと⼝に⼊れる。⼝の中に⼊れた途端にとろける⾆触りとふわりと広がる濃厚な卵のあじわい。そこに絶妙な苦味のカラメルソースが