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カジュアルチーム戦のすゝめ

 皆さん、カジュアルチーム戦は好きですか? -僕は大好きです。-

 お久しぶりです。いくつか記事(ラリーの解説記事など⇒冷静に弱すぎてボツ。)を書きかけていたのですが、元来のサボり癖が抜けず、あれ以来投稿が途切れていました。申し訳ありません。ひとまずGP名古屋が終わり大学も一段落ついたということで、昨年末から暖めていた題材について執筆しようと思います。普段個人戦ばかりに出場している方は、そもそもタイトルにもなっているカジュアルチーム戦というものにあまり馴染みがないと思います。という事で今回はこのようなプロセスでカジュアルチーム戦について解説したいと思います。

1.カジュアルチーム戦とは

 本稿では、GPやRPTQと言った競技イベントではなく「晴れる屋大阪店3周年!! 年忘れガチンコチーム対抗戦!!」や「みんなデッキは持ったな!!行くぞォ!! チームパイオニア!!」(すべて終了しています)のようなイベントのことを指します。普段平日大会などに参加しない(そもそも大会に出ない)ため断言はできませんが、このようなイベントの際は、いつにも増して店内の活気があふれているように感じます。

2.カジュアルチーム戦の魅力

 私の考えるカジュアルチーム戦最大の魅力は、待ち時間に話す相手が常にいる点です。僕のように友達が少ない人は、大会に出ても知り合いがいないことが多いので、待ち時間がとにかく暇です。音楽を聴いたりして時間をつぶすこともありますが、じっとしているのが苦手なので欲しいカードもないのにショーケースの回りをさまよっています

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(余談ではありますが、一時期GP名古屋の練習も兼ねてドラゴンスター2号店に通っていた際、話す人がいなさ過ぎて空き時間に展示用の知恵の輪ばかりしていました。)
 普段の通勤や通学ルートに行きつけのお店がある方には、あまり理解されないかもしれませんが、私が平日大会に出ない理由の大半はこれです。

3.チームでデッキを構築する楽しみ

 これは、同一フォーマットのチーム構築戦に限った話ですが、“同名のカードはチームに4枚まで、かつ2人以上のプレイヤーが同名のカードを使うことができない”というルールがあります。そのため土地基盤の関係上3色デッキなどを組むことは難しく、個人戦とは少し異なったメタゲームになります。(例を挙げると、無色、単色デッキやアーティファクトを用いたデッキが多くなるなどです。)

 以下に、メタ読みが成功した例を貼っておきます。「モダンホライゾン」の発売や禁止カードにより環境は大きく変わってしまいましたが、考え方自体は今でも通用するものですので是非参考にしてください。

EX) Date:2019/5/1 『関帝前哨戦チームモダン』優勝

A Human

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B Esper Control

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C Tron

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 まず、私がチーム構築の際に意識することについて記載します。
①B卓は、チーム内で最もうまい人間が座ることが多い。
⇒左右にアドバイスできるため、勝利期待値が最も高くなる。

 まれに左右の2人がB卓にアドバイスするチームがありますが、経験上そういったチームは非常に少ないです。

②C卓は、3rdデッキが座ることが多い。
⇒雑多なデッキに勝てることが求められる。

 3rdデッキの定義は様々ありますが、雑多なデッキというイメージです。そのためアグロやコントロールなどではなく、土地コンボやミッドレンジなどの勝ち手段の太いデッキを選ぶようにしています。

③A卓は、アグロが多い。
⇒理由は不明ですが、経験上かなり多いです。特に赤単が多いように感じます。

④メインパーツ被りは絶対に避ける
⇒妥協したデッキでは、最良の構築に勝てない。

 色に関しては先ほども言いましたが、除去に関してもこれは適応されます。とはいえイメージしづらい部分もあると思いますので、5/1に起こった実際の例を挙げて説明しましょう。できる限りわかりやすく説明しますが、当時のカードプールであるため伝わりにくい部分も多くあるかと思います。ご了承ください。

Ex)5回戦 Human vs Titanshift
 -前情報-
 -即死になりうるカードが《風景の変容》と《原始のタイタン》の2種類あり、《稲妻》のような単体除去に加え《神々の憤怒》といった全体除去もあるため、基本的に《翻弄する魔道士》で指定しきれない。人間側からすると最悪のマッチアップの一つである。-

 1本目こちらの先手2ターン目に《翻弄する魔道士》を唱えた際、宣言するカードを迷いましたが、相手のB卓が前述の「イゼットフェニックス」(100%《稲妻》を採用している)であったため、《神々の憤怒》を宣言。それが見事にはまりマッチをもぎ取ることができました。

 このようにチーム戦ではルールの関係上、相手に情報を与えてしまうためよく使われる除去の取り合いは避けるべきです。

-思考‐

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‐図から分かる通り①の下の4デッキは基本的に共存できないため、別番号から3デッキ集めることとなりました。- 

 当時のモダン環境を支配していたのは、《信仰無き物あさり》の使える「イゼットフェニックス」でした。《血清の幻視》のようなモダンにおける一線級のドローカードが多く採用されており、安定して《弧光のフェニックス》を墓地から呼び戻すことができるデッキです。待つタイミングと仕掛けるタイミングなどの判断は難しいものの、環境に不利なデッキが少ないため、当日の使用者も多いかつ、①よりB卓に座ることが多いと考えました。
 ⇒B卓には《流刑への道》のような軽量追放除去がある「青白コントロール」を選択。メインボードに《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》のような追放効果を持つPWに加え、《否認》のようなカウンターを採用し普段よりガードを上げました。B卓には、トロンが少ないと考え対策カードとして有効な《減衰球》は、A卓の人間に譲ることに。

 ③よりA卓にはアグロが多い(主にバーンをイメージ)
 ⇒A卓には、アグロにサイズで優位の取れるかつ《スレイベンの守護者、サリア》などがありバーンに有利である人間を選択。このデッキは土地基盤が特殊かつ《流刑への道》のような汎用性の高いカードもメインボードに無いため、チーム戦にはもってこい。

 ②より雑多なデッキが多い。
 ⇒C卓には土地コンボ最強のトロンを選択。また、ミラーも多いと考えサイドボードに《魔術遠眼鏡》を採用しました。(使用者曰く、後手で唯一勝つ可能性があるらしい。)

 当日も予想通りのメタゲームで、3人とも有利デッキに多く当たり、チーム合計4敗で優勝することができました。チーム戦での勝利は格別で、優勝した際の記憶は今も強く脳裏に焼き付いています。この経験からチーム戦に嵌ったといっても過言ではありません。

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 同じ理論で挑んだ年明けの「みんなデッキは持ったな!!行くぞォ!! チームパイオニア!!」でもTop4に入ったため、この理論は現在も同フォーマットの構築戦では通用すると考えています。

4.たとえ負けてしまっても…。

 とはいえここまで対策したとしても、所詮はゲーム。最悪のマッチアップに当たり続けたり、土地が止まり負けてしまったりすることもあります。そんな時にも…

 俺達には、酒があるじゃないか…。(くれぐれもお酒は20歳から)

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 これは年末のチーム戦の帰りの写真です。この日は個人の勝ちがかみ合わず2-4と散々でしたが、飲みに行った後カラオケで終電まで遊びました。この章で伝えたいことは、SEに入れないと分かった瞬間飲み屋を予約するということです。たとえ負けても終わり良ければ総て良し。

5.今後、関西で開催されるカジュアルチーム戦

 ここまで読んでいただいた方に向けて、今後開催されるチーム戦の予定を貼っておきました。当方が関西在住という事もあり、関西のイベントしか掲載しておりません。他地域に在住の方は、カードショップのHPなどを参考にしてください。

①3/20(Fri) 春分の日!春風チーム対抗戦!
 晴れる屋 大阪店 3種混合チーム戦(パイオニア、モダン、レガシー)
 受付開始 11時(年末年始ともに満員だったため早く集まるが吉)

②3/28(Sat) KMC(Known Magician's Clan)
 都島区民センター 3種混合チーム戦(パイオニア、モダン、レガシー)

③4/29(Wed) KMC(Known Magician's Clan)
 カードボックス 高槻店 チームレガシー

6.総括

 最後までお読みいただきありがとうございました。端的に言ってチーム戦は最高なので、友人を誘ってぜひ参加しよう!あと、サポートください!

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