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不治の病の治療薬

最近数日間かけて部屋の掃除、模様替えを執り行った。もうそれはそれは大変で、忙しさにかまけて何棟もの雑誌のタワーたちが建設中、暫く着てない洋服たちが満員電車の様にごった返していたのを景気良くやっつけた。まだ完成形じゃ無いけどなかなかの快適空間が広がっている。人間不思議な物で部屋が綺麗になると色々なことに挑戦したくなるらしい。こんまりさんが言ってました。そんな話を最近母としていて、「まさにいい例よ」なんて笑われた事を思い出したりしながら部屋の片隅に佇んでいた買ってからほぼ触ってないギターを手に取り軽くかき鳴らす挑戦にでる。うーん、やってみたはいいものの最近わざと爪を伸ばしてたからか弾きにくい。困ったな。マニキュアをきれいに塗るために整えられた長い爪を維持する事を優先するか、ギターを弾くために短い爪にするか、頭の中で天秤にかける。私は間も無くヤスリで無心に整え始めた。うーんまただな、とか思いながら弾いて削っての繰り返しをしながらやっと納得した長さになった。これならいいかも。コード練習に取り掛かる。数十分もすれば指が痛くなるので休憩。今日はドレミの2オクターブとCとDの練習をした。昔から私は私に甘いので今日はこんだけ出来たら上出来じゃん、と思いながらスタンドにかけた。末っ子特有の甘やかしだな、と我ながら思う。

夜、好きな男のヘアセット動画がアップされた。ヤバいものがきた。そう思った。友人と電話を繋ぎながらやっとの思いで見た。すごいな。髙橋優斗さん、存在がもう幼馴染。熱病の様に恋にうなされたけどもうだいぶ落ち着いて今はお気に入りの香りを部屋いっぱいに広げながら今日届いた本を読んでる。だいぶ落ち着いてる。いつになっても君を新鮮に好きになる。この熱病の治療薬は、きっと無い。不治の病だな。笑っちゃうね。そんな馬鹿げた事を思いながら本を閉じた。


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