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賞味期限を過ぎたミネラルウォーターは飲める?


■疑問1
・消味期限の切れたミネラルウォーターは飲めるか。

■結論
・飲める。

■条件
・容器に破損がないこと。

■理由
・水は完全な無機物。
・水が腐るためにはペットボトル内に有機物と微生物の
 混入が必要。
・ペットボトルは有機物も微生物も通さない。

■消味期限の意味
・ミネラルウォーターの消味期限とは「販売期限」のこ
 とである。

■事情
・ペットボトルは気体を通す。
・ペットボトル内の水が蒸発して内容量が減る。
・表示容量と内容量に差が生まれる。
・表示容量と内容量に一定の差があると計量法により販
 売が違法となる。
・中身が減ることで販売ができなくなるまでの期限設定
 が必要。
・飲めなくなる期限ではなく、販売できなくなる期限で
 ある。


■疑問2
・ペットボトルの有害な成分が溶け出すのではないか?

■結論
・問題ない。

■理由
・ペットボトルの成分が水に溶けることはない。
・ペットボトルの製造時に触媒として使用されるアンチ
 モンが水に溶け出すことがある。
・アンチモンは毒性がある。
・アンチモンの溶出量は安全基準値以下のため人体に影
 響はない。
 ※水道法に定める基準値の20分の1
 ※食品衛生法に定める基準値の5分の1
 ※アンチモンは自然環境に存在するものであり雨水に
  も含まれる。


■まとめ
・賞味期限を過ぎたミネラルウォーターは、容器が劣化
 しなければ半永久的に品質が落ちることはない。50
 年保存の保存水(アルミ缶)も存在する。

■補足
・賞味期限を過ぎたペットボトル容器は内容物の蒸発に
 ともなってへこんでくる。(飲んでも害はない)
・ペットボトルは気体を通すので周囲の匂いが移って不
 味くなることがある。(飲んでも害はない)
・高温/低温でも水の品質に影響はない。(飲んでも害
 はない)
・高温/低温は容器の変形、破損を起こす恐れがある。
 (品質の劣化に注意)
・水以外の飲料水(お茶、コーラ、ビール等)でも仕様
 は同じだが、酸化により色や味は著しく劣化する。
 (飲んでも害はない)

■注意
・賞味期限を過ぎた飲料の摂取はあくまで個人の判断で
 あり、他人に勧めたり、被災地に送ることはNG。



【参考】死なない防災!そなえるTV
「期限切れペットボトル水は飲める?腐らない?長期備蓄水は何が違う?」

「備蓄水は高温保管OK?ボトル成分が溶けない?お茶は期限切れでも飲める?」


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