シェア
秋がくると 空気がしんみりとやわらかくなる じぶんがじぶんにひたりと かさなるような気がす…
昨晩は早めに床へ入った。枕元にはカンテラと文庫本が置いてある。いつもの習慣で寝る前にす…
はるの かわへ ひとかけら ながしてください なつの うみへ ひとかけら ほうってください あ…
自分は駅の歩廊のベンチに腰掛けて、汽車が来るまでの間、 小さな本を開いている。汽車が到…
変われるものなら変わってあげたい 子狐の頭を撫でながら母狐はいつもそう思っていた 狐の子は…
私は帽子屋に来た。しんとした昼下がりの薄明に、埃をうっすらとのせた冬帽子が並んでいる。…
光は うつくしくない 光を あびたものが うつくしい 愛は うつくしくない 愛を そそいだものが うつくしい 私は うつくしくない 私を ささげたものが うつくしい
スーパーマーケットへ行くと いろんな野菜やくだものが わいわいがやがやあつまっている リン…
さようなら。 別れぎわにそう言うとたいていの人は、はっとした顔をする。あるいは冗談だ…
わたしはこのひと月で百冊の本を読みました。 と言われても何と応えたらいいのかわからないけ…
日々新しい言葉が生まれては消えていく。 あるいは略され、崩され、乱されていく。 なんでもか…