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Godlike Burgerをクリアして


始めに

凄くアメリカンなデザイン(偏見)のゲームで簡単に言うと主人公がハンバーガー屋を経営、ワンオペでお客様のオーダーに応える形で商売をしていくゲームです。

それ自体はどこにでもある経営シミュレーション的なものですが今作は様々なものを仕入れる事が出来ますがハンバーガーに必須のお肉を仕入れる事が出来ません。

その部分をストーリーや世界観をゲーム内の情報からあれこれ自分の視点で考えたいと思います。

肉の仕入れ方

まぁ、簡単な話ですがお店に来たお客様を後ろから包丁でバッサリ行きます(笑)

冗談みたいな話ですがこのゲームではそれが日常です。

右下に死体処理した結果パティと余った素材を入手したテロップ

お店に入ってきて注文される前の入り口部分で開幕から殺る気満々で待ち構える図。

勿論バーガーを注文してもらわないとお金が貰えないし、お店の評判がよろしくないと新しい場所(惑星)で商売させてもらえません。

商売してる場所代もかかってくる為、ただただスプラッターショーをしてるだけではこのゲームは進展しません。

ゲームとしての駆け引き

基本的にバーガーを提供してお金ゲットまでは普通の経営ゲームですがここからがポイントでバーガーを提供する際にお客様が満足する商品、例えば普通のハンバーガーで無くチーズバーガーを要求していたりソースかけて欲しい等の要望を満たすと評判ポイントが上がります。

言い換えるならお客様の要求を満たさなければ評判ポイントが下がります。

ですがそれはお客様がお店から帰られた場合です。

つまりいい評判を持ち帰って欲しいならそのまま見送り、不満を持たれたお客様には持ち帰ってもらわなければ言い訳です。

なのでそういった不満を都合の良いお客様に押し付けてそのまま亡き者にすれば言い訳ですね(邪悪な笑み)

勿論注文通りの商品を提供出来れば追加でチップを貰えたりしますが羽振りの良い客とそうでない客がいるのでそういった部分を見分けつつ商売(物理)をしていく事がこのゲームの肝になります。

それぞれ客の種類に応じて好戦的やすぐに警察に通報して逃走する客もいるので種類に応じてそれぞれ対応していく事が大事です。

このゲームの世界観

設定的には創造主っぽい人から主人公が蘇生?的な形で現世に降臨。
何故かバーガー屋を任される流れに。

でもこのバーガー屋・・・・トラップで攻撃出来たり食肉加工機械が付いてたりなんか変だぞ!?

って所から各惑星で宇宙人相手にハンバーガー屋商売をするといった流れになっています。

ストーリーが徐々に明らかになっていくのですが地球人的な存在は主人公を除いて全滅しており主人公が地球人最後の生き残り的な事が途中で判明します。

言い換えるなら自分以外は地球人で無いよくわからない生命体なのです。

なので最初の方は異星人でも少し抵抗があるものの進めていくうちにその罪悪感的な罪の羽が徐々に軽くなっていく所もポイント。

特に最初のうちは客の注文にワンオペ対応で喜んでもらっていても1日2日もすればパティの在庫は切れるレベルでしか所持していないのでお客様の注文内容を叶える為にも殺生をしなければならない。

中盤からは客として出てくるある種族が主人公達地球人を滅ぼした歴史を知り、そういった生命を束ねる創造主的なものが気まぐれに一部の種族に肩入れしたりと歪んだパワーバランスを目撃する。

その時、善意と殺生の狭間葛藤してたプレイヤーは彼らに何を思うのだろうか?

復讐を果たすのか?最後まで彼らの掌の上で踊るのか・・・・?

そんな事を考えさせられる面白い作品でした。

ゲームに対する評価コメントや個人的意見

面白かったのがsteamのこのゲームに対するコメント。

普通に楽しめた人もいれば中盤位から客の注文とその種類、おまけに入ってくる数に圧倒されてまともに遊べないと匙を投げた人と色々な意見があった事。

個人的見解を述べるなら言われた事に真面目にプレイすればする程泥沼にハマってこのゲームが嫌いになるんじゃないかと思います。

主な理由としては最初の惑星以外は基本的に来店する宇宙人の種類が3種以上。

それぞれ好物の肉質が違う為、同じ肉をただ焼いて適当にバーガーに挟んで言われた通りチーズやソースをかけてるだけでは間違いなくマイナス評価になります。

基本的に同族食いが許されるのは最初のチュートリアル的な宇宙人のタラット以外居なかった記憶(ちょっと調べるのが面倒で雑記憶は許して><)

なので3種以上の宇宙人の入り混じる2番目の惑星以降は基本的にコンロは3つ、3種類の肉を常時焼き分けておく必要があります(普通にプレイするなら)

そこにトマトやチーズの他に新しいトッピングを買い置きして提供していくとなると材料費や家賃で手元に殆ど残らない事や隙を見て客をパティに加工する作業、警察に通報されるリスク等と並行して各惑星固有イベントにハンバーガーの提供となると相当記憶力の良い人以外は常に図鑑とにらめっこして肉を焼いて・・・・好物がこれで・・・・って作ってるうちにお客様同士で喧嘩してお店からいなくなってるー><

っと負の連鎖に陥ります。

逆に殺生だけ繰り返していても評判は上がらないし、新しい惑星に行けば客単価が上がるのでお財布は潤う・・・・

っとなると如何に要領良く楽をしつつ評判を上げつつ材料を確保するか?っという問題を解決しなければいけなくなります。

よくある算数の問題でこの計算を100回やったらどうなりますか?みたいな感じ。

実際にそれを繰り返すなら難しいけど間の部分を楽して望む結果を得るか?

っといった要領良く遊ぶ方法を考える必要が出てきます。

真面目に最後まで馬鹿正直に遊ぶのも良いですがそんな正直者ロードを自分は歩ける程彼等の好みを熟知する作業をする気にはなれませんでした。

Godlike Burgerの基本戦略

ここからは自分が最後の惑星でエンディングを迎えるまでプレイした際に使った戦略やらをあれこれ書いていこうと思います(ネタバレ注意)




・基礎

まず、このゲームの評判は次の惑星への渡航権であって渡航してお金で永住権?的な権利を購入出来ればどれだけ評判が落ちても自由に無料で往復出来ます。

なので費用や渡航条件を確保した上で評判を稼いで次の星をアンロック、そこで目標金額を稼ぐが基本になります。

つまり費用を稼ぐ際は評判を一切気にせず適当にバーガーを提供して販売、収益が入り次第見えない場所で食事を行った客を闇に葬る戦略が基本です。

一部ある程度チップを弾んでくれるタイプの客が居たりしますが正直トッピングの買い置きの出費の事を考えたらそんなトッピングを乗せる手間や事前に購入する手間を省いた方がプレイヤーの負担が減って幸せになると思います(笑)

なので個人的にはバンズに最低限適当な焼いた肉を挟んだバニラバーガーを量産して販売→個室やトイレで殺害コンボで収益を上げていました。

そして目標金額や渡航ミッションを終えて準備が整ったら最初の惑星でせっせと評判稼ぎ。

・殺害手段

基本的に包丁を使った自分の手で殺めるか店内の備え付けトラップで始末するかの2択です(例外あり)

・人力コース
包丁コースは攻撃力を上げていないと反撃される恐れや返り血が付く事から客に通報される等のリスクに晒される事(返り血を洗い流す作業は少々時間がかかる)

・トラップコース
各種ダメージトラップによる殺害。
ポイントはある程度トラップを強化してると大体の客がほぼ1発で食肉加工送りに出来る事と返り血が付かない、死体の自動除去機能で死体処理をする手間がかからない。


特に死体自動除去機能は優秀で死体を放置して客に通報されるリスクが一気に減るのである程度お店が回せる段階まで来たら優先して導入したい。

問題は各宇宙人にそれぞれ別のトラップ耐性が存在してる事と目的のトラップの射程圏内に入ってくれない可能性がある事。

好戦的な種族はちょっと小突けば殺意剥き出しで追いかけて来てくれるので目的のトラップの場所までの誘導は比較的簡単ですが怯えていきなり逃走するタイプは始めの内は手を出さない方が無難。

最終的にはハンバーガーに余った素材で毒薬を仕込んで目的のターゲットを始末したりとトラップ以外の手段が揃うのでそれまでは相手しない種族と決めたら適当に商品を出して販売→収益をもらってバイバイのビジネスライクの距離を保つ事が大事(自分みたいに助平心を出すと始末し損ねて警察の大群とファイトする事になります)

最初に強化するお勧めポイントとしてはメインホール上部の喫煙所の銃とエアコン、個室トイレの触手トイレ、右下VIPルームみたいな場所の水パイプとポールキラーがお勧め。

メインホールのダメージトラップでの殺害は人目に付きやすいので対処の仕方が分からないOR対処能力不足の場合はすぐに警察や宇宙人から袋叩きにされてゲームオーバーになるので避けた方が無難(店の客の最後の一人とかなら安心して使えますが)

後はトイレ前廊下の医療キット。これもある程度対象を始末してくれますが最初期から登場するタラットには耐性で効かない事やデモ活動で出入りする客に見られる可能性が高いので強化は後回しで良いかも・・・・(特に後半マップでの機械設備誤作動的なイベントで勝手に暴発して目撃した客がパニックで警察を呼ぶまでのコンボを食らうと中々に厄介)

後は駐車スペースのダメージトラップ関連も発動中に来店客に見られて即通報や殴り合いに発展すると面倒なのである程度対処出来るスキルが揃うまでは見送った方が良いかも・・・・

・トラップのポイント

請求書の滞納でやってくる取立人のコレクターや警察のキフカーのHPは共に6なので6ダメトラップが2種存在するVIPルーム的な所の水パイプとポールキラーは主力兵器。

メインルーム上部の喫煙所的な場所の銃は6ダメの広範囲なものの同室の相方のエアコンが5ダメまでしか伸びない為、雪崩れ込んできた警察やらを相手する時に二発目を打ち込む際にエアコンによる5ダメだと追加で何かしらダメージを入れなければいけない事に注意(トラップを強化して遠隔操作出来る様になるとカウンターでバーガーを作りながら客の出入りを画面切り替え無しで見れる喫煙所の銃の使い勝手は一気に上がる)

コレクターの処理に慣れてくると借金取りから一転して毎日新鮮なお肉を届けてくれる優しい人に早変わり。

・ソースについて

これは正直ちょっと残念な要素ですが基本的に出番はほぼ無いと思っています。

主な理由として使いたくなる便利なソースはそれなりに貴重素材を使う事。
やっと使える頃になると薬耐性を客が所持していたりと格下相手に使う事が多い事。
最終強化まで終わってても素材はロストしないもののソースはゲームオーバー時ロストしてしまう事。

これらを考えると正直そんなに使う気になれないのが個人的な本音。

タラット由来の簡単に作れるニコチンソースで食後すぐに帰宅されるリスクを減らす目的である程度ばら撒く位が活躍どころでしょうか?(耐性で無効化されてもタラットの素材ならどぶに捨ててもそんなに痛くないし)

後は説明文からちょっと分かりにくいダチュラ。

致命的な蹴り?

これは何気に便利でダチュラが効く相手でダチュラの効果が発動してる状態なら客に蹴りを入れるだけでサクッと殺害出来ます。

問題はやってみた感じ帰宅中等の蹴りが入れれない状態?の客にはダチュラ状態でも蹴りが入れれず不発になる可能性がある事。

まぁ、そこまで神経質に狙った対象をダチュラで始末する位なら適当なトラップや包丁で無理やり始末した方が速いし楽な事・・・・

これらをいい感じの塩梅でプレイする事で客の注文に合わせる為の努力やうんざりする様なメニュー選びから解放されてかなり楽になると思います。

感想

最初はバカゲーと思いつつ遊んでいれるのですが途中からは自分がワンオペで必死に作業してる中で注文したものの店内で喧嘩して勝手に去っていく客や宇宙ゴキブリに自分が食われてる横で悠々と食事してる客、隕石を食らって勝手に死体になってる客を通報されて警官隊召喚等の理不尽に嫌気がさしてきた頃にストーリーの気になる伏線部分からのエンディングまでの流れは本当に良かったと個人的に思います。

ただ、フル強化して素材はなくならなくなってもソースやトッピング素材を失うのは少々勘弁して欲しい所。

バンズとか面倒だから沢山買い置きしたいもののしょうもないミスで全ロスして無駄を出すのも嫌だし、忘れてお店開店したらバンズ4枚で1日を乗り切らなければならない羽目になったりとクリアした後でも面倒が勝る><

だけどあのワンオペでやるかやられるかの日々を体験した後にバーガーを作り稼ぐだけの目的の日々から別の目的が出来てそれを達成する為に今の世界の支配者の惑星まで行く流れはあの下積み時代分も相まってかなり感情移入出来る内容でした。

特に自分自身のオーダーにハンバーガーを提供するシーンからのエンディングはあれだけ客をミンチにした主人公にも人の心が残ってたりとワンオペの日々で失った心が戻っていく様はとても良かったと思っています。

パッと見のデザインやふざけた世界観はあれですが本当に良く出来たゲームだったと思います。

個人的な要望としてはゲームオーバーからのリスタート時はもう少し手厚い補助が欲しい事とエンディングを迎えた状態なら包丁が効かない相手にも包丁が通せる様なクリア後チート的な仕様をオンオフ出来る権利位は欲しかったかな・・・・・


ただ馬鹿正直に言われた事をするだけが全てじゃない事を改めて感じさせる名作だと個人的には思いました。

放送でプレイした際のGodlike Burgerその1

放送でプレイした際のGodlike Burgerその2



おしまい

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