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わたしのコメディエンヌ〜名優マギー・スミス

コメディエンヌが大好きです。

コメディエンヌを探すことは、わたしの一部です。

さて、世界的大ヒットになったテレビドラマ『ダウントン・アビー』で、面白おかしく、格調高く、そして美しくグランサム伯爵夫人を演じて一段と評価の高まったマギー・スミスですが、思い起こしてみると、この方、壮年の頃とずいぶん印象が変わりましたね。

壮年の頃、つまり1975年前後は、「コメディエンヌ」という要素はあんまりなくて、

「英国の実力派美人熟女俳優」

みたいなカテゴリだっと思うんですよ。英国ではわかんないですが、日本では。下記の動画見ると、そんな感じしねーすか?『カリフォルニア・スイート』で1979年のアカデミー助演女優賞を受賞した際のスピーチです↓

ちなみに、プレゼンターはその頃復活してプチブレークしてたジョージ・バーンズとブルック・シールズです。ブルック可愛いすね。『プリティ・ベビー』で12歳の娼婦を演じて大ブレークした翌年です。懐かしい。

ついでに、当時、マギー・スミスとやはり英国出身のヴァネッサ・レッドグレイヴの見分けが難しかった(笑)↓当時はね。今はぜんぜん感じが違いますが。


で、マギー・スミスってのは、わたしが生まれる前から活躍する、長い長い芸歴を誇る名女優なわけですが、どうも1990年代からコメディエンヌ寄りな役どころを演じてるみたいですね。調べたところ。

つまり、彼女が50代の頃です。

つまり、見た目の美しさというか、美貌というか、そーゆーモノが失われていく頃ですね。

ただ、色々動画見てみると、ご本人がかなりウィットに富んだユーモアあふれる方みたいで、そのせいでコメディエンヌ寄りな役どころへのモデルチェンジが可能だったんじゃないすかね↓

2015年、彼女が81歳の時に、英国BBCのグレアム・ノートン・ショーに出演した際の動画です。一緒にゲストとして座ってるのはアレックス ・ ジェニングス。映画『ミス・シェパードをお手本に』の主役コンビ。


マギー・スミス、面白い。わたし、英語が出来るわけではないので半分くらい意味わかんないですが、マギー・スミスの話術で聴衆を何回も沸かせています。

特に最後の方の「ダウントン・アビー見たことありますか?」ってとこが最高っすね。


さて、残念ながらどんな美人も美貌を失いますね。

それが世の常です。

しかし同時に、マギー・スミスを見て学べるのは、

ウィットは失われない

ってことね。81歳になっても失われない美質です。人間が持つ美しさです。

つまり、1979年のマギー・スミスも、2015年のマギー・スミスも美しい。

そして、2015年のマギー・スミスの方が面白いです。素晴らしい。