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マンガがバズるとどんなことが起きるのか

先日、描いたマンガがバズりました。

思いがけず反響をたくさん頂いたので、このマンガがどのように広まり、広まるにつれてどのような反応が増えていったのか、順を追って書き残しておきたいと思います。Twitterでマンガを発表している方、実際バズったらどうなるの?に興味のある方には、面白い一例になると思います。(赤裸々に書いておりますので途中から有料になっています。ごめん!)

一度、上のマンガをお読みになってから、以下をどうぞ…!

はじめに-マンガ家からの反応

このツイートをしたのは、お盆最後の日曜日の午後3時。前々から「家事についてのあのエピソードをマンガにしたら、喜んでくれる人がいるんじゃないだろうか…」と思っていたのですが、「家事」は炎上しやすい話題なので慎重になっていました。その日はお盆でなんとなく時間もあって、夫もいたので、マンガを描いて夫にチェックしてもらい、それほどタイムラインに人のいない、日曜日のお昼の時間にツイートしました。

最初に反応をくれたのは、マンガ家仲間の方達。「なるほどー!」「いいマンガ!」など、相互フォローの、主婦だったり、自分で家事もしているマンガ家さん達から、暖かい共感が寄せられました。これはとても嬉しかった!

Twitterでマンガを読むクラスタへ

そしてマンガ家さん達のRTのおかげで、Twitterでマンガ家をフォローし、読んでいる方達にマンガが回り始めます。ご自身でマンガを描いていたり、SNSでマンガを読むのが好きな方たちです。順調にいいねが増えていきました。余談ですが、私は自作のイラストをアイコンにしている人のいいね通知が好きです…。ありがとう…。

そして家事・子育てクラスタへ!

そしてその後、家事・子育てアカウントのみなさんからの反応がやってきました。最近の子育てアカウントは「1y4m」のようにアカウント名にお子様の月齢を入れる文化があるんですね!知らなかった…!実は、ここの層の人たちが当初の想定読者でした。

「家事、言ってくれたらやるから」とパートナーに言われてしまった時の孤独感たるや。

「これだ!」「次の産休で絶対やる!」「目からウロコ!」などの熱い感想や、「どうして言うまでやってくれないんだろう」「やったけど、義母を召喚されました」などの詠嘆まで。お役に立てなかったら申し訳ないけど、少しでも孤独が和らいだなら、描いた甲斐があります。

家事は大変だし、終わりがないし、やってない人には、なかなか理解がされないものなのですよね。我が家はまだ育児はしていないけど、それだけでも、別々に育った大人2人が毎日の雑事を分担するには、いくらかの試行錯誤が必要でした。私のアイディアが少しでも参考になれば本当に本当に幸い!

意外にも起業クラスタへ

そして、子育てクラスタと同時くらいに、SNSでいわゆる意識が高い(あんまりいい言葉じゃないですね、情報感度が高い)、起業・ビジネスアカウントから反応が頂けるようになりました。引用RTで「これは仕事にも通じることだ」など、ご自身の仕事論を絡めて感想を書いて下さいました。これもありがたい!そして、家事をやっている男性からの好意的な反応もたくさん頂きました。

これはマンガを描く時に気をつけたことなのですが、マンガの中では意識的に「男は」「女は」という言い方を避けています。(「夫」「妻」は呼称として使わざるを得なかったのですが…)当初の想定読者は主婦だったのですが、よく考えるとこれは男女の立場が逆でも、同性同士のパートナーシップでも起こり得る話だからです。

また、「パートナーの悪口」のような描き方も避けたかった。物語を書くとは一方的なもので、どうしても「書き手から見たこと」が「客観的な事実」のように読者には受け取られます。書かれる側である夫が悪く見える書き方をできるだけ避けて描きました。このような工夫が、男女問わず受け入れられた要因の一つかなと思います。

そして予想外の反応

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