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創作日記

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日記・コラムです。共感されるかどうか分からないけれど、言語化したいことを書いていきます。
運営しているクリエイター

#日記

ダンススピリット

7年前の春。今の夫と暮らすことになり、2LDKの賃貸に引っ越した日、私はにわかに踊り出した。 …

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春がやって来た

春が早く来ないかなぁ、と思っていたら、ものすごいスピードでやって来た。 1月の終わりに最…

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許してくれる?

漫画を描くとき、過去の自分を想定読者にすることが多い。 特に、今連載している『就活全滅日…

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5

おもしろさの壁

マンガを描いてきて、「分かる」ものは描けるようになってきたと思う。 主人公は誰で、どこで…

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規範と逸脱

文化は「規範」と「逸脱」を繰り返す。 例えば、自由恋愛は、親の決めた相手と結婚するのが普…

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4

何でもない日の日記

夏休みや冬休みの長期休みには「一行日記」という宿題があって、あれが苦手だった。 B4くらい…

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人見知りとテクノロジー/許可を得ずにやめる

「鉄道が発明される前の時代の人は、一生の間で、家族や村の人以外の知らない人と会うことはほとんど無かった。」という文章を、どこかで見かけた。 私は知らない人と会うことが苦手で、子どもの頃からそのことがコンプレックスだった。でも、それが鉄道が発明されてからの、人類の歴史からしたらつい最近の文化だと思えば、おかしなことではないのかもしれない。人見知りの遺伝子で生きていても困らない、長い長い期間があったのなら。 輸送技術の進化が、他人とコミュニケーションすることを一般的にしたよう

巻き込まれ式の夏

晴れた日でも、空気の成分の10%くらいに秋が入りこんできて、少し息がしやすくなってきた。真…

6

忘れてしまうこと/欺瞞が見える位置

「忘れてしまう」ことを、とても恐れる子どもだった。 毎日見えているものや、感じていること…

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たった1日だけ戻りたい

子供の頃、いつも母はレモンティーを買ってきた。 パックでもペットボトルでも、紅茶といえば…

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コントのような登場/かっこ悪い大人

少し遠出をして、水辺の公園に出かけた。閑散とした風景を想像していたが、行ってみると子供連…

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この場所に居るための許可

前提のある質問が苦手だ。 前提のある質問とは、たとえば「好きな人は誰?」「子どもはまだな…

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多様化していない社会

足元にいくつも浅ーい落とし穴が開いていて、それを避けるように生活をしている。落とし穴は浅…

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感情スケッチ

祖母がお菓子を買ってくると悲しかった話 ときどき、あれは何だったんだろう?という感情がフラッシュバックすることがあって、春の空気はすごく遠くから忘れていたことを連れてくる。 祖母がお菓子を買ってくるのがなぜか悲しかった。祖母はわざわざお菓子の店に歩いて寄って帰ってくる。孫を喜ばせようとしているけど、孫の私はそんなにうまく喜ぶことができない。そのお菓子がそんなに欲しい訳ではないから。嬉しくない訳でももちろんないけど、それは一体ひとことでいうとどういう感情だったのだろう?悲し