2023.7.15 歌武蔵・歌奴 兄弟会@らくごカフェ
本日の演目※敬称略
初天神 三遊亭歌きち
馬のす 三遊亭歌武蔵
肝つぶし 三遊亭歌奴
仲入り
応挙の幽霊 三遊亭歌奴
かんしゃく 三遊亭歌武蔵
5月に初めて、らくごカフェHPで発見した時は、本当にビックリしました。らくごカフェで初兄弟会開催。両師匠とも、定席の主任をされている人気者です。ホール開催でもおかしくない兄弟会がらくごカフェのあの近さで体感できる。しかも予約だと木戸銭は 3,000円。良心的というか、👛に優しいと言うか、この値上げ⬆当たり前の時節に、有り難い限りです (。-人-。)
一番太鼓お後、前座の出囃子がかかる?! まさか! らくごカフェでまさかの前座スタート?? 初めましての、歌奴門下のΝewフェイス 👏👏👏 5月下席から楽屋入りした歌きちさん登場 👏👏👏 うぁぁ~ 華奢なイマドキ男子だぁぁ 👀 歌奴師匠、歌彦さんからの歌きちさんはちょびっと 体型小ぢんまりに感じてしまいます (^_^;) 多分初めての客席に一瞬戸惑いがチラリ。それでも、精一杯の前座さんらしい 初天神 でした。さすが歌奴門下。本寸法の初天神。飴屋🍬も団子屋🍡も河童のくだりも、なんなら「連れてっておやりよぉ~」までしっかりと演れました👏👏👏
小芝居じゃなく、キッチリ、しっかり、正統派。やっぱり師匠が本寸法だと、楽屋入りしてまだ日が浅くても弟子のクオリティは、どこぞのご一門とは比べものにならないですね。いや〜 ビックリです。元スーパー前座の兄弟子の様にまっつぐに成長して頂きたいです。有望株間違いなし!! 擦れっ枯らしのアンテナが反応いたしました 📡
単衣のキレイな空色のお着物の歌武蔵師匠。相変わらずキレイな所作。あれだけ大きな身体なのに、お着物にも、所作にも、全く乱れがない。たっぷりのまくらも毎回本当に中身が充実している。お相撲の事、時事、楽屋の裏話… 飽きるとか、同じ話ばかりじゃんとかがない。馬のす 今まで拝聴した事が全くない verでした。スタートがまず違う。テグスの所作も、馬の尻尾を抜き始めて、お酒🍶をご馳走する… 何度も拝聴している噺だけど、こんなに新鮮で、楽しい 馬のす に出会えるなんて。いやはやこの兄弟会。想像以上の内容だ。こんなに貴重な第1回に参戦出来て嬉しい。ってまだ始まったばかりでこの充実感を味わえる事って年間 三桁 参戦していても、片手あるかないか。同じ一門の別会に参戦した事があるけど、失礼ながら比べる事なんか出来ないクオリティ。同じ一門でもこれだけ違う? しかもアチラは一応ホールでしたけれど… あんなに参戦を後悔した会は正直始めてでした。なんで来ちゃったんだろう?と帰り道ずっとモヤモヤしていました。
ド素人がこんなん言うのは、烏滸がましいのは承知の上であえて言うのなら、真の藝か否か。演者の熱量が客席にどれだけ伝えられるか。歌武蔵師匠が歌奴師匠と何故 兄弟会を開いたかを話してくださった。「もっと精進しなきゃいまのままじゃダメ 十八番に出来る噺を増やしたいから勉強会をこれから続けて行きたい」これだけの芸歴の師匠が真摯に藝に向き合う。まだまだ伸びしろがあるはずって思えるってすげー。演者のこう言う熱量を客席へぶつけて貰えたら、客はちゃんと応えなきゃ演者に失礼だと思う。常に客と正面からぶつかっているか、いないかで伝わり方は違う。客席とのコールアンドレスポンスを瞬時に感じ取って楽しめる演者は、やっぱり人気がある。それが現実。
おっと、だいぶ本題から離れてしまいました。江戸でほとんど拝聴した事がない 肝つぶし。上方で聴いてはいたけど、久しぶりの拝聴。やっぱりスタートラインが違った。上方と江戸の噺の差ではなく、視点が違っていた。もちろん演者が主をどこにするかでも違うけど、やっぱり歌奴師匠は丁寧。所作や間合いや温度だけでなく、噺の世界の住人の個にブレがない。バランス良く、わかりやすく、客席全部に行き届く世界観。なんなら、お席亭がキッチンで笑ってる。本当にこの木戸銭で今日いいのかな?? 帰りに追加料金発生しない? 歌武蔵師匠が打ち上げ代として、「お一人様○万円です」と言っていたけど、それ位払う価値が十分にあるかと思った…そんなに💰払えないし、打ち上げ嫌いだから行かないけれど (・・;)
仲入り後、歌奴師匠お着物替え。これも江戸であまり聴けない噺。それを二席も聴けるだけでも凄い貴重。今席がどれだけ貴重な瞬間だとどれだけの客が気づけているんだろう
か?? トリはもちろん歌武蔵師匠。黒紋付に深い青のお袴姿。こんなに優しい かんしゃくを拝聴したのは始めでした。お人柄そのまんま。元々優しい師匠でしたが、カワイイ、カワイイ姫武蔵とステキな御内儀様がいるから笑顔と優しさが溢れだして、止まらないんだろうな。歌武蔵師匠から溢れ出す幸せオーラを浴びながら、本当にこんなに充実した時間を過ごせて幸せでした。次回は少し先の12/24(日)詳細は、また両師匠から発表があるかと思います。冬噺をされる予定だそうです。きっと?絶対に佳き会になるかと思います。