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メンタルケアカウンセラーという資格を取りました。

メンタルケアや、カウンセラーに関する資格が
たくさんあるのだということを知りませんでした。

メンタルケアカウンセラー、心理カウンセラー、メンタルケア心理士、臨床心理士、公認心理士、まだまだたくさん。

せっかく資格を取るなら、なんかいちばん凄そうな臨床心理士とか取っちゃおうかな!
と思ったのですが

臨床心理士は、まずもって大学院を出ていないと受験資格すらないのですね。
知りませんでした。

わたしは保育の専門を出てそのまま就職したので、受験資格はありません。

なるほど、こういうときに学歴って必要なんだな。

本当に世の中、知らないことだらけです。


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資格って、便利だなと思います

「○○が好きで勉強してるんだ」と聞くのと
「○○の資格持ってるんだ」と聞くのだと
説得力が違います。

へぇ、本当に好きなんだな。と少し印象が変わりますよね。

わたしは、保育士と幼稚園教諭を卒業と同時に取得しました。
そしてアロマ検定と色彩検定、合格証が可愛かったので「星空宇宙天文検定」っていうのも受けました。あと車の免許も待ってます。AT限定。

これを聞くと、なんとなくわたしがどんなものに興味があるのか、
初対面でも人間性のぼんやりとした輪郭が見えますよね。

ただ、検定を取ったからといって知識や技術が完璧に身についているかと言ったら
そういうわけではないし(現に、わたしが星空宇宙天文検定で学んだ知識は殆どすっぽ抜けました。)、

資格がなくても、同等・それ以上の知識や技術を持っている方も多くいらっしゃいます。

「所詮肩書きでしかないじゃん」

全くもってその通りだと思います。

正直、今回取得したメンタルケアカウンセラーという資格の講座は、かなり基礎的な内容で
3冊のテキストを読んで、レポートを3回提出し、最後にちょっとしたテストがあり、合格の場合
受講料とは別に申請料を支払うと資格証が送られてくる

言ってしまえばお金を払ったら取れるような資格でした。

そうです。わたしは「メンタルケアカウンセラーの資格を持っている」という、この肩書きが欲しかったのです。


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5月の末、撮影のアシスタントをしているときのこと。

待ち時間に、中1から専門卒業まで通っていたダンススクールのお友達から、連絡がありました。(今はあまり会わなくなっちゃったけど、ずっと仲良しです。)

「Yって覚えてる?」

連絡をくれた子と共通の、友人の男の子の名前でした。

2つ年下で、違う学校でしたが
とにかくわたしのことを「可愛い」と言ってくれていました。
当時高校生で、マクドナルドでアルバイトをしていたわたしのレジに並んで可愛いですねって言いにきてくれたり
mixiに長文で大袈裟に褒め称えた紹介文を書いてくれたり
共通の友人が、わたしの写真をYくんに送ると喜んでくれたり

そういえばYくんとの出会いのきっかけは、
友人と一緒に写ったプリクラか写真をYくんが見て、
「この可愛い人だれ!?」って言ってくれたからじゃなかったかな

まるでアイドルを応援するみたいに
慕ってくれていました。

ついにはわたしが働いてるマクドナルドにバイトとして入ってきてくれて、正式に(?)後輩になってくれました。

Yくんはすごく優しくて、面白くて、感受性が豊かで、いつも笑ってて、お友達が多かった

だから、人との関係で悩んだり、傷ついてしまうことも多くて
その度にわたしを頼ってくれました

相談を受けるといっても、しがない女子高生だったわたしに
大したアドバイスは出来ていなかったと思うけど

いつも「心が軽くなりました」「ことさんに相談して良かった」「ことさんみたいな人になりたい」とわたしのことを認めてくれ
そしてアドバイスを受け止めて、とにかくやってみようと頑張る純粋な子でした

自分に自信を持てなかったわたしを、丸ごと認めてくれて、頼ってくれて、うれしかったことをよく覚えています

支えているようで、支えられていたのはわたしの方だったんだな、というのは、大人になって分かったことでした。

高校卒業と同時にマクドナルドを辞めてからは、確か一度も会っていないけど、
Yくんは1年に1回くらい連絡をくれたり
わたしのこの活動も応援してくれていたので
インスタグラムにコメントしてくれたりなどしていました。

この間だって、ずっと伸ばしていた髪をバッサリ切ったときに
「控えめに言って世界一可愛い」と
InstagramからDMをくれました。ラインしってるのにな。

そんなYくんのことを、忘れるわけがありません。

友人からの連絡には、「めちゃめちゃ覚えてるよ!忘れるわけないよ(笑)」と返しました。


それに返ってきたのは、
Yくんの訃報でした。

頭が真っ白になって血の気がひいていく感覚
手に力が入らなくなって、脳みそは機能が停止して、うまく理解が出来ない


よく分かりませんでした。

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あまりにもリアリティがないし、
仕事中だったから、泣いたりはしなかったけど

撮影の途中、外に出たら空に虹がかかっていて

偶然なんてことは分かってるけど、無理に何かをこじつけたくなるくらい

胸がギュッとした


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詳しくは書かないし、本当のことは分からないのだけど

本人の選択だったようです。



彼からの最後のラインは2019年の1月

遅くなったけどあけましておめでとうございます、
今年こそ会いましょうね!

という内容でした。(要約してます。すごく真面目な子なので、ちゃんと長文で絵文字いっぱいでした。可愛いな。)


何度も会いたいって言ってくれていたけど、

わたしは会いたいね、と返しつつも
サラリとかわしてしまっていました

気軽に会えるような距離ではなかったことと、
単純に忙しかったこともあるけれど

いちばんの理由は、自信がなかったから。

Yくんは、わたしのことを今でもすごく慕ってくれているけど

そんな大層な人間じゃないし、会っても期待外れと思われてしまうんじゃないだろうか

久しぶりに会うの緊張しちゃうから、誰かと一緒に会うのがいいな

いつも可愛いって言ってくれるけど、載せてる写真は上手く撮れたやつだから、実際に会ったら幻滅されちゃうんじゃないかな

とか。

今思うと本当に失礼で身勝手で見当違いな理由ですよね

愚かだったと思います。

何度も会いたいって、言ってくれてたのに。

今でもそればっかり、頭に浮かびます。

ごめんねもありがとうも届かない


もしも会ってたら、違う未来だったのかとか
そんなおこがましいことは微塵も思わないのだけど

当時「会いたい」と言ってくれた彼の言葉を、気持ちを
蔑ろにしてしまったこと
強く悔いています。


とにかく悲しくて、気持ちのやり場がなくて、
苦しくて堪らなかった

その日は泣きながら帰って、
翌日は一日中泣いて何も出来なかった

いつかまた会いたいな。は、ずっと叶わなくなってしまった


もしかしたら普通に返ってくるのかもと思って送ってみたラインは、今も未読のまま。


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みんなを救いたいとか

世界中をハッピーにしたいとか

そんなことじゃなくて

100%のエゴで

自分が、もう悲しみたくないのです

こんなに悲しくて苦しいのは

もう絶対に嫌なのです

わたしの周りの人だけでいいから

笑っていて欲しい、苦しいときは少しでも支えになれたらいい


人の幸せを願うより前に

自分がこんなに苦しいのはもう嫌だ、というのが心の底の本音です


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だからメンタルケアカウンセラーという肩書きが欲しいと思いました。

わたしの周りの人が

もしも「苦しいな、もう限界かも」って思ったときに

「そういえばあいつ、カウンセラーの資格持ってるって言ってたな。」

って思い出してもらえたら、万々歳だなって

「あんまり仲良くないけど、資格もってるって聞いたから」

って、連絡がしやすくなったりするんじゃないのかなって思ったから


いろいろある中で、いちばん分かりやすい名前の資格にしました

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"なさけこもったその一言に死んだ心も生き返る
優しい一言がどれ程先方の胸に暖かい光を与え、力を添えるか。
言葉には魂があり、力がある。
常に神様と御一体になって、暖かい心を養い、
良い言葉、優しい言葉で人を慰め、
人をいたわり、明るい世の中を作りましょう。
とげある言葉は人を傷つける。"

これは、去年の10月に母と行った松本城の近くの神社で引いたおみくじに書かれていた言葉です

すごく心に響いて、はじめて読んだときは少し涙が滲んだりして

それ以来ずっと手帳に入れて持ち歩いて
時々読み返したりしていたのだけど

いま、改めてズシッときています。


わたしは言葉で人を救いたいな。

今は自分に自信が持てるように勉強中です
たくさん本を読んでいます。

がんばるね。


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今は未熟で、小さな世界のことしか考えることができないけど

とにかく、自分の周りにいてくれる人の心が、少しでも穏やかでありますように。

自分の心も、ちゃんと守れるように。

そして、お空に帰った彼の魂が安寧でありますように。


いつかまたどこかで会おうね。


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