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スクールカウンセラーさんがコロコロ変わってしまう件。


都費カウンセラーの再任用の件で、日本公認心理師協会が声明を出してました。

都内の学校に配属されてくる東京都採用のカウンセラーさんは、基本的に一年ごとの契約で、いつ切られるかわからないんですよね。

私が今年一年お世話になっていたカウンセラーさんも、「来年度はいられるかどうかわからないんです。私はこのままいたいんですけど…すみません」とおっしゃっていました。
ちなみに、今年度新しく配属されてきた方です。

「子どもたちが安心して学校生活を送ることができるために、 SCの雇用形態について、1 年限りのものではなく、複数年継続して雇用するかたちとしていただくよう、国及び地方公共団体に強く求めます。」

これ、相談する側からしてもほんとにおっしゃる通りで、保護者はまだ切り替え出来なくもないとしても、子どもと信頼関係を1から構築することの大変さがまったく理解されてないんですよね。

一年かけて状況を理解してもらって、ようやく試行錯誤し始めたところで、またゼロに戻ってしまう。

子どもにとって、ようやく信頼できる、相談できる大人ができたと思ったのに、その人がいなくなってしまうことって、大人が思う以上に絶望的な気持ちになるんです。

ただでさえ心が弱っている子にしてみれば、「どうせまた来年いなくなっちゃうんでしょ」と思えば、頑張って関わろうという気持ちすら、奪われてしまいます。

私も今年度の初めにSCさんが変わってから、また最初から説明か·····と思うと、気が重くて夏まで相談にいけませんでした。

この手の職業で、「人」が変わるってことは、本来継続していれば先に進めたはずの子どもたちをスタートライン·····下手したらマイナスの状態にまで落としてしまう事なんだって、理解して欲しいのです。

SCさんを配置する目的は、子どもや先生、保護者達を支えるためのはずです。心の問題は、一回や二回の相談で解決するもののほうが少ないはず。
数年間にわたっての、継続的な支援が不可欠なんです。

本来の目的とする効果を得るためにも、継続的に安心して頼れる場所になってほしいと思います。

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