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非会員が増えることへの対応2「学校とのガチンコ討論」

その1はこちらからどうぞ↓

PTAをボランティア組織に変えていくときに、一番問題になるのは「学校の行事に必要な保護者の手をどこから確保するのか」ということ。

個人的には「全部なくしちゃえばいいじゃん」と思わなくもないのですが、「保護者のお手伝いがないのであれば、受付や保護者対応できる人がいないので学校公開やめます」とか、「運動会や文化祭に受付や見回りがいなくて、不審者が入る危険性が増えるので保護者も入れないようにします」とか、「人が足りないのでイベント授業はやめます」とか学校側は言ってもいいと思うんですよね。
それで困るのは保護者と子どもだけですし。

でもまあ、学校側もそんな対応は避けたいですし、保護者も子どもの様子が見られなくなるのは困りますよね。
でもPTA会員が減って、ボランティアの応募もない状況だと、「誰がやるの?」という話に戻ってくるわけです。そもそも全保護者のためなのに、なんで少人数のPTA会員だけがお金も払った上に働かなきゃならないの?ってのも納得いきませんし。

ということで、校長先生&副校長先生と数時間にわたる話し合いを何度も繰り返した結果、「学校からのお願いはPTAにではなく、全保護者にお願いします」という結論になりました。

学校から保護者へのお願いになるので、必須のお手伝いはPTA会員であるか否かに関わらず、全保護者に平等にお願いする形になります。
PTAはノータッチなので、配置も苦情も学校へお願いする形です。

これにより「PTAが非会員にも仕事を強制するってどういうことですか!?」というクレームが成り立たなくなります。
PTAはなにも強制しておりません。

保護者への案内などは、学校がすべて担当すると先生が大変になってしまうので、委託(個人情報の絡みもあるので契約書を交わします)を受ける形でPTAがお手伝いを行います。
これが先生たちの負担を減らす限界でした…。

PTAはあくまでも、子どもたちが楽しむ学校教育以外のものを担当します。お祭りとか、校庭開放とかですね。
つまりPTAが担当する仕事は「最悪なくても、子どもの教育や進学に影響しない」ものだけ=「基本開催しないけど、ボランティア集まったらやるね!」にしないと、ボランティア運営は成り立ちません。

ボランティア運営にしたのに、「ここに人がいないとまずいよ!」みたいな状況を作ると、結局役員が必死になってこなすことになって、役員がみんないなくなってしまうんです。

本当は、先生方の負担を減らすためにも、可能な限りPTA側で巻き取りたいのですが、ここにPTAが関わってしまうと過剰に反応する方がいて、逆に大変なことになってしまうんですよね。

基本的に声の大きな少人数に合わせた運営をする気はないのですが、突っ込まれる要素を可能な限り削減しておくことは、役員をはじめPTAに協力してくれる方々を守ることにつながると思うのです。


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