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「寄り添うこと」新入生説明会でPTAの説明をしてきました。

おそらく全保護者がピリピリし始める時期がやってまいりましたね。
PTAの役員やら係やらを決める学校がちらほら出てきます。

ただ本当に、新入生説明会で強引に役員や係を決めるのは悪手だと思います。
何もわからない保護者を捕まえる騙し打ちみたいなやり方は禍根を生むし、そんな風にして無理やり役に付いたとしても、前向きには参加できません。
前向きじゃない人があつまると、組織自体がネガティブな空気に包まれます。

ネガティブな空気は、ネガティブな感情を生み、愚痴や嫌がらせが蔓延するブラック団体になっていくのは、当然かもしれません。
そうなってしまうと、やる気があった人も嫌な思いしかしないので、「誰もやりたくないPTA」に拍車がかかっていきます。

PTAで何が一番大事って、究極「人間関係」なんですよ。
楽しい空気で進めれば、仕事内容が大変でも楽しくできるし、ギスギスした空気の中進めば、簡単な仕事もうんざりします。

なるべくネガティブな感情を組織に持ち込まないことが、PTA改革の第一歩かもしれません。

ということで。

うちの学校でも新入生説明会でPTAの説明をしてくださいと学校側から頼まれまして、お話をしてきました。
もちろん情報提供のみで、入会するか否かは、これを聞いて考えていただければOKという立ち位置です。

心がけたのは「多くの保護者の感情に寄り添うこと」。
PTAってこんなに素晴らしいんです、意義があるんです!なんて言ったって、多くの保護者は「そんなことは知っているが、私の負担をどうしてくれるねん」と思っているわけです。
花より団子です。こちとらがむしゃらに働いて子どもを育てるのに必死なんです。

令和の世の中、きれいごとでは人は動きません。
その代わり、日本には目の前で「助けて!」といえば、助けてくれる人が結構います。

なので、お話した内容を一言でまとめると「みんなでちょっとずつできるところだけやって、全体で個人の負担を減らそうね」という感じです。

おかげさまでヤジも飛ばず、みなさんしっかりお話を聞いていただけました。さらに終了後にお声がけいただいて、「役員やってみようかと…」という方が出現。めちゃ嬉しかったです。

PTA役員は偉くもないですけど、保護者の敵というわけでもありません。
全ての保護者と同じように、一円ももらっていない普通に子どもを学校に通わせているだけの保護者なんだっていうことを、PTA側も、否PTA派もぜひ忘れないでほしいですね。

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