シェア
言葉の駅〈souma〉
2024年5月30日 21:40
何となく仲良くなった2人はその次の年の夏、2人で花火を見に行くことになった。あなたが誘ってきた花火は人生で1番だった。そして今日4年ぶりに来てみた。あの時、君が見つけた特等席はきっと今も私たち二人だけのものじゃないかな。4年前、来年も来ようね。って言ってくれた君の顔を今でも覚えている。2人で浴衣は着ないでおこうと約束したが結局当日来てみれば2人とも浴衣だった。
2024年5月30日 21:44
君と次の年花火を見た場所にやってきた。あの時のことはしっかりと覚えている。浴衣を着た君がすごく綺麗だったこと。花火を見る君がすごく美しかったこと。でも、もうこんなこと今になって口に出すことは出来ない。2人とも照れてまともに話せず、切り出した言葉は来年も花火一緒に見ようねという少し告白混じりの言葉だった。あの時の君の嬉しそうな顔には負けた。でも、あれ以来花
2024年5月22日 00:26
出会った場所に行ってみよう。そう決めた僕らはあの頃ふたりが出会った場所へ向かうことにした。僕らといっても全て君が決めた予定だ。君は今どういう気持ちだろうか。あの頃は幸せだったな〜とか考えているのだろう僕は態度に出すことが出来なかっただけで6年間ずっと幸せだった。君との人生が終わるなんて、すごく嫌なのにまた今日も態度に出せないでいる。少し話は戻るが、僕らが出会
2024年5月20日 23:40
「ねぇねぇ、来週さ世界が終わるらしいよ。」「あー、そうなんだ。」1週間後、太陽による異常な熱により人類が終わるらしい。それを伝えた君にはいつも通りの返事しかかえってこなかった。出会ったのは6年前。高校1年生の時だった。月日が経っていくうちに君とはあまり喋ることは減っていた。せっかくだから1週間で何かをしたい。「あのさ、せっかくだから私たちの6年分を6日間