【アンカーの思い出】(9)水曜アンカー実況勢
アンカーにおける青山繁晴氏の人気については前々から伝え聞いていたが、わたしはTwitterを始めてからその人気の強さに改めて圧倒された。実際Twitterにおけるアンカーの「実況」は、毎週水曜日になると活気づいた。その様子は、いむらや(TwitterID:reichi062)氏という方がTogetterで毎週公開していたまとめからも見て取ることができる。また前回にも書いたように、福島第一原発への取材で青山氏を知ったという人は少なくないようだが、一方でそれ以前からのいわゆる「古参」ファンとも言うべき人たちがいることも知った。
青山氏の原発取材をたまたま視聴したことで、青山氏の評価を修正したわたしだったが、ただそれでもわたしは水曜日のアンカーを毎週見ることはしなかった。関西の外から動画サイトを利用してまでアンカーを視聴しようとする人が少なくないことを考えるとある意味「贅沢」なことであるが、青山氏に対する「引っかかり」はわたしの中で依然として存在していたので、積極的に見ようと思うまでには至らなかった。そんなわたしが、なぜTwitterで水曜アンカーの「実況」に参加するようになったのか。それは番組そのものと言うよりも、「実況」のにぎやかな雰囲気に惹かれたから、というのが正直なところである。最初はちょっとお邪魔してみよう、というだけのまったく軽い気持ちだった。
しかしきっかけはどうあれ、わたしの実況ツイートがいろいろな方に捕捉され、毎週恒例のまとめにわたしのツイートが採録されたりした。またそれをきっかけにわたしが「実況勢」として認識されたり、そしてフォローもいただいたり、ということは間違いなくあっただろう。そういう意味でたしかにわたしはいろいろな恩恵を受けたし、感謝している。ただ正直に言えば、当初はTwitterをもっとひっそりやるつもりだったので、フォロワーが500を超えたのはまったくの誤算でもあるのだが。
さて、毎週水曜日のアンカーをこの1年あまり視聴してきた結果、わたしは青山氏に対して感じ続けてきた「引っかかり」についてもある程度分析することができた。そして結論から言うと、わたしは青山氏という人の手法を評価することはやはりできない。その理由については次回以降、詳細に述べるつもりだが、ひとつ誤解のないように書いておくと、これは「恩を仇で返す」ものではまったくなく、むしろわたしなりの「恩返し」のつもりということである。ただ青山氏のファンにとっては、受け入れがたい記述が並ぶことになるかもしれない。したがって読むかどうかは各自のご判断にお任せする次第である。(第10回に続く)
(※この文章は筆者の個人的な回想であり、事実を正確に反映したものであるとは限りません。)