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困っていることを全部拾い上げたい | 打越会計事務所 打越秀幸 × COTEN

株式会社COTENの挑戦を応援してくださる、法人COTEN CREW企業の皆様をご紹介します。
COTENを通じて人文知に投資することを決めた彼ら。
日頃、どのような問題意識を持って活動されているのでしょうか。

今回は打越会計事務所の打越秀幸さんです。

※COTENのフラットな空気感をお伝えするため、今回のインタビューはニックネームで実施し、記事もそのままお届けします。

打越秀幸(うちこし・ひでゆき)
税理士。1977年大阪府生まれ。2006年税理士登録。
奈良県の公認会計士事務所、大阪市の中堅税理士法人を経て独立。
上場企業の会計・税務から、未上場企業オーナーの相続税対策、法人の事業承継、組織再編、連結納税等、幅広い業務に携わってきた。現在は企業の税務相談、経営相談を中心に業務を行っている。

もともと経営に興味があった

COTENインタビュアー(以下、ーー):まずは、お仕事に対してどういうことを大切にしているのかをお聞きしたいです。

打越秀幸(以下、うっちー):税理士としてやらせてもらってますが、そもそも自分が税理士だと思っていないんですよね。どちらかというと経営のお手伝いをしたいと思っていて、どこかのタイミングで税理士という肩書を変えようかなと思っているぐらいです。

ーーどうして経営までお手伝いしたいと思うようになったんですか?

うっちー:もともと経営に興味はあったんです。以前勤めていた時に担当させてもらった会社が、数十億から5年で何百億になるくらい成長していて。その時は税理士として関わっていたんですけど、いろいろ質問をしていくうちに、経営面の話もしてもらえるようになって、より興味を持つようになりました。僕がこの思考法を起業したての方に最初にお伝えすることで、成長角度を高めることができたら、それが世の中にとっても一番いいことかなという思いでやってます。

ーー経営に関わる部分っていうと、税務の範囲外の部分もあると思うんですけど、そこを自ら質問したり聞いたりして踏み込んでいったんですね。

うっちー:はい。めちゃくちゃしごかれました。しんどかったんですけれども、経営について学べたことは楽しかったですね。先ほども話した会社は、5年で数十億から数百億まで成長していて、その時2代目の息子さんがコンサル出身で完全ロジカルな方だったんです。でも、先代のお父さんは、人の心に訴えかけるような情に厚い方でした。ロジカルな部分と人の気持ちを汲み取る部分の両方を、その時に身につけさせてもらいましたね。

お困りごとを全部拾い上げる

ーー独立した後、税務だけでなく経営のお手伝いなど幅広くサービスを提供するようになったのはどうしてですか?

うっちー:創業したての方で経営のことについてわからないという方が結構いらっしゃったので、そこを中心にお話をするようになりました。

ーー月1の面談をするために、新規のお客様を打ち切っているのも斬新ですよね。

うっちー:やっぱりお客さんとしっかりと向き合わないと、相手のことがわからないですからね。大企業と違って、中小企業さんとか、1人の経営者でやっているようなところは、壁打ちができないので、僕がその相手になっています。思っていること全部出して、どこからそういう発想になっているのかを質問し続けると経営者の皆さんが自分でクリアしていくんですよね。それを行動に移すことが一番大事なので、毎月、「来月はこれしといてくださいね」と言って、自動的にやらざるを得ない環境を作っていっています。

ーーなるほど!打越さんみたいに、壁打ちしてくれる人がいたら、動き方が変わりそうです。

うっちー:はい、そのような形で役に立てないかなっていう思いでやっていますね。そして、社長さん自身がワクワクしているのかということも見るようにしています。お金を儲けるだけならいいのかもしれないですけど、本当にそれは自分が実現したいことなのかってなったときに、そこが違ったら違うんじゃないですかねっていう話は正直に言うようにしています。

ーーただ、経営者さんの思いを大事にしながらだと、ふわっとしちゃう部分が出てくると思うのですが、そこら辺はどうバランスを取っているんですか?

うっちー:数字を扱っている仕事なので、経営者さんの思いを聞いたときに数字を作り上げて「こんな感じになります」と、よりリアルに感じてもらうようにしています。思いはあっても数字にしたら利益にならないねってなったら、そもそもビジネスとして成立しないという話にもなりますし。

ーーお客さんを支援していく中で、他にも何か大切にしていることはありますか?

うっちー:今、中小企業向けのインナーブランシングをやろうと思っていて、お客さんのお困りごとを全部拾い上げてサービス化しています。お客さんが困ってるなとか面倒だなっていう部分を全部拾い上げたら、もっと良くなるなっていうのが見えたんですよね。
次のフェーズとして、社長の思いをどうやったら従業員に伝えられるのかだとか、経理の書類や通帳も全部お預かりして、振り込みなどのサービスもやってます。

「与えあい」ができるコミュニティにしたい

ーー今後のビジョンなどはありますか?

うっちー:僕が法人COTEN CREWになろうと思ったきっかけの一つでもあるんですけど、これから仕事を続けていく中で、一つの会社を強くするだけではなく、それを横に広げられないかなと思っているんです。

ーー横に広げる!具体的にはどのようなことを考えてるんですか?

うっちー:例えばですが、うちの会社にいるお客さんのコミュニティーを作りたいなと思っています。コミュニティに所属しているスタッフがその中の会社でどこでも働けるようになったらいいなと。もしかしたら意外な場所で能力をめっちゃ発揮するかもしれないですし。

ーーメタ認知ですね。最初に入った会社が色が強めの経営者だったりすると、その色が付いてしまったりしますしね。本来的に、いろんな会社を見ることも大事だと感じます。

うっちー:それをするにはそれぞれの企業に余裕も必要だなと思っています。やっぱり利益を出すためのお金や人の余裕はもちろんですけど、一番大事なのは気持ちの余裕だなと捉えています。お金と人の余裕があったら、気持ちにも余裕が出てくるので、与え合うってことが次に発生するのかなと思っています。

ーーなるほど。お金や人、気持ちの余裕が足りてないと奪い合うみたいなことになっちゃいますもんね。

うっちー:そうなんですよね。だからそれこそ、うちにいるスタッフがよそに行ったとしても給料はうちから払うよっていうのがあってもいいと思うんですよね。他にも、働いてる従業員さんが、100万ぐらい稼げる能力があったとして、「生活に必要なのは30万だから30万もらいます」って提示するのもあっていいなと思うんです。それぐらい信頼感があるコミュニティーが、これからの世の中には、できていくんじゃないですかね。

ーーわかります。お金の価値は下がり続けてますけど、信頼できるという価値は上がり続けてますよね。

うっちー:COTEN RADIOを今2周目で聞いているんですが、メタ認知や今の常識が、過去未来の常識ではないということに対して学びになる部分があって。それって、僕が目指している「与え合うこと」なのかなという風にも思いました。

ーー僕も違う会社の人間という立場からCOTENに関わっているんですけど、同じビジョンを目指して助け合える部署だという感覚で捉えてるので、すごく今の話に共感しました。数字だけじゃなくやってるところがやっぱり面白いなと感じますね。

(編集:株式会社COTEN 内山千咲/ライター:清水渚


ここまでお読みいただきありがとうございました!

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