人格なんてあって無いようなもの。今を勢いよく生きる | 株式会社アールエムコーポレーション 朝川将義 × COTEN
法人COTEN CREWになってくださった企業の方々への対談連載。
今回は 株式会社アールエムコーポレーション代表取締役の朝川将義さんです。
不動産投資をしている朝川さんのワクワクすることは、人が喜んでくれた瞬間。そんな朝川さんが、人間は明日になったら違う人かもしれないと思うようになったのはある経験からだそう。いったいどういうことでしょうか?
対談のお相手は同じく法人COTEN CREWでもあるreborn株式会社のハブチンこと羽渕彰博さん。
法人COTEN CREWのコミュニティは、敬語を使わず「タメ語」で話すのが通例。その空気感をお伝えするため、記事内も「タメ語」のままお送りします。
父の不動産投資会社を継いで2代目に
羽渕彰博 (以下、ハブチン):まずはお仕事について聞きたいんだけど、不動産投資ってどういうことをしてるの?
朝川将義 (以下、ジャンリー):普通の不動産業っていうと、アパート、マンション、一戸建とかを紹介するいわゆる仲介業をやられている会社が多いと思うんですけど、うちは不動産投資会社なので、不動産を直接購入して、それを販売することに特化しているんです。だから仲介業をメインにしている不動産業者が仕事の話を持ってきてくれるんですよね、この物件買いませんかって。
ハブチン:購入した建物をリノベして販売するってこと?
ジャンリー:基本的には何もしなくて。
ハブチン:ええ?どういうこと?
ジャンリー:多分これ地域差はあると思うんですけど、リノベして販売すると収支が合わないんですよ。この辺りでは新築一戸建てが2000万ちょっとで買えるんです、土地込みで。
ハブチン:へえ!
ジャンリー:中古住宅を仕入れて基礎的な改装をするだけでも、新築と同じくらいになっちゃうんです。なのでなかなか売りづらくて。あとやはり新築を購入する人も多くて。
ハブチン:なるほど。安いからリノベーションして買うより新築買った方がいいってなるんだね。その仕事はいつから始めてるの?
ジャンリー:5年前くらいかな。それまでは他の不動産会社でいわゆる仲介業の修行をしていて。その修行を終えて父の会社を5年前に継いだんですね。
ハブチン:あ、なるほど。じゃ2代目なんだね。
ジャンリー:父が30年前に始めて、僕が5年前に後を継いでね。後を継ぐっていうか人脈を継ぐみたいな感じかな。
ワクワクするのは人に喜んでもらった瞬間
ハブチン:ジャンリーが仕事でもプライベートでも、すごくワクワクするとかめちゃくちゃ面白いなって感じるのってどういうとき?
ジャンリー:ワクワクすることって二つあって。ひとつは、人に喜んでもらった瞬間かな。すごく気持ちいい。
ハブチン:へえ。人に喜んでもらった瞬間って確かにいいよね。最近なんか人に喜んでもらった印象に残ってる話とかある?
ジャンリー:3年前かな。下の息子の小学校のPTA会長をやってて。ちょうどコロナがはやりだした頃で卒業式での挨拶がなくなったんですよね。「もし原稿を考えてたんであれば子どもたちに配りましょうか?」って言われたけど配っても見ないだろうと思って。そこから2、3日ぐらいで子どもたち用におみくじを作ったんですよ。
ハブチン:おみくじ?
ジャンリー:うん、40人分くらいかな。小学生向けに超吉とか神吉とかいろいろ書いて、裏にはスラムダンク(SLAM DUNK)とかワンピース(ONE PIECE)とかの漫画の名言を添えて。親御さんや先生からも感想もらったけど、あれはすごく楽しかったな。
つらいときとかいろんなときに思い出す名言とかになったらね、誰かひとりでもそうなったらいいかなと思ってね。
ハブチン:すごいね!めっちゃいい話だなあ。ワクワクすること、もう一つは?
ジャンリー:もう一つは知的好奇心が満たされたとき。歴史はどちらかというと苦手だったんだけど、年を取っていくにつれて、いろんなことのベースに歴史というか昔の要素が含まれているから大事だよな勉強したいなと思っているタイミングで、ちょうどCOTEN RADIOを聞き始めて。
ハブチン:なるほどー。知的好奇心を満たすために何か活動しているの?
ジャンリー:実はもう一つ、アーティストと2人で会社をやってて。最近は近くの高校の美術部が街づくり的なことをするときに、アートプロデューサーということでその企画に参加したりね。僕はプロデューサーというかディレクターみたいな役回りで。
ハブチン:へえ。道筋を作るのが得意なんだね。ジャンリーって、自分では別に大したことないと思ってたら周りからすごいって言われたりとか、何時間でも続けられちゃうみたいなことってあったりする?
ジャンリー:最近は睡眠障害の治療薬を飲んでるんで、あんまり遅くまで起きていられないから、そんなに何時間も続けられることはないかな。昔はそれこそ寝るのを気にせずやってたこともあるんだけど、それをすると生活リズムが乱れるので。今は、あんまり過集中しないようになったよ。
ハブチン:逆にやりすぎちゃうと崩れちゃうから。なるべくセーブしてるんだ。セーブするようになったのはいつごろから?
ジャンリー:7年ぐらい前かな。うつ病になって3年間ぐらい引きこもってたときがあって。そのときから。そのタイミングで、会社を継いだんです。
人格ってあるようでないものだから
ハブチン:うつ病で薬を飲むようになって、何か考え方に変化とかあったの?
ジャンリー:もう、真逆になった。僕はすごく映画とか漫画とかが大好きで、すごくロマンチストだったんですよ。でも今はリアリストというか、夢を見過ぎないというか。無意識とか、その辺の感覚を大事にしようというって。
薬を飲んで気がついたのは、性格というか人格みたいなものは簡単に変わってしまうんだなっていう。
ハブチン:ええ?人の人格って、そんな変わらないイメージあるけど…。
ジャンリー:僕もそう思ってたんですよ。
親しい友人が躁うつ病になって。病院でもらってきた薬が「躁」と「うつ」のバランスを整える薬だったの。でそれを飲み始めたら全くの別人になっちゃって。普段は感情的でどちらかというとだらしない人だったのに、いろんなことをきちんとするようになったの。頭がすっきりして今までできなかったことができるようになったみたいで。
ハブチン:前向きになった感じ?
ジャンリー:そう。でもその薬を飲むのをやめたら元に戻っちゃった。それを見てたら、人格ってあるようでないんだなって思いました。
ハブチン:へええ!
ジャンリー:そういう話とか、自分自身も考え方が変わったりとか、色々なことをリンクさせるとね、最近はもう、明日になったら違う人なんだなぐらいの勢いで生きてます。
ハブチン:自分の中にも複数の人格みたいなものがあって、コロコロ変わるっていうかチャンネルがあって。例えば眠たいときに機嫌が悪いチャンネルに変わったり、薬を飲んだらチャンネルが変わったりするものなんだとしたら、自分って一体何だろうと思うし、なんか日々の過ごし方も変わりそう。
ジャンリー:自分の意識って、何事にも干渉できないんだろうなっていうスタート地点に立ちましたね。選べないっていうか、自分の意識下で選択したと思っていることは、実際はそんなに選択した行動に影響を及ぼしていないんだろうなって思う。意識と無意識があって、常に無意識によってコントロールされているのに、あたかも自分の意識で選択しているつもりになっているだけなんだろうなと。
自分は情熱的に生きてきたつもりだったんですけど、なんかもっとはかないもんなんだなと。はかないと表現するとロマンチズムになっちゃいますけどね。
ハブチン:捉え方次第で変わるし、明日の自分は別人になってる可能性もあるよねっていう…。
ジャンリー:そうそう。そもそも見てる景色そのものがリアルじゃない可能性もあるなって(笑)
ハブチン:PTAのおみくじ作った話も必ずしも別にやらなくてもよかったじゃない?でもつくったのは、明日は別人格になるかもしれないかもしれないから、今を楽しもうとした感じ?
ジャンリー:卒業のあいさつ原稿を担当者に渡せば終わった話だけど、でもなんかつまんないなって。それにコロナ禍が始まった時期でもあったでの少しでも良い思い出を残してあげたくて。
ハブチン:なるほどね。仕事や生活はなるべくストレスフリーにして、余白で面白いことに取り組んでいるんだ。人に喜ばれるのが好きだし、おもしろいことであれば一見面倒くさいこともやれちゃうんだね。
ジャンリー:そうだね、人のためにやることの方がどっちかというとやる気が出る気がしますね。
ハブチン:いやすごいなあ。法人COTEN CREWになる人ってみんな面白いなー(笑)
ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事を書いた人:森まゆみ(Twitter: @march_320)
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