見出し画像

選択肢を増やしたい!自分で選んで決められるように | 山田昌史 × ハブチン

法人COTEN CREWになってくださった企業の方々への対談連載。
今回は株式会社STAIRZ代表取締役の山田昌史さんです。学ぶ側が主体を持てるような社会を作りたいという思いの裏には、高校時代のある経験が大きく影響しています。

対談のお相手は同じく法人COTEN CREWでもあるreborn株式会社のハブチンこと羽渕彰博さん。
法人COTEN CREWのコミュニティは、敬語を使わず「タメ語」で話すのが通例。その空気感をお伝えするため、記事内も「タメ語」のままお送りします。

山田昌史さん プロフィール
通信会社の法人営業としてキャリアをスタート。学習塾教室長を経験した後、キャリアアドバイザーに転職。
自分自身の特性にマッチした職業選択の重要性に気づき、中高生のキャリア教育から見直すべきと考えて独立。Edtechベンチャー企業CMOやNPO法人理事を歴任しながら、株式会社STAIRZを創業。
高校に行かずに大学行く「Skipping School PROJECT」や、受験勉強を教えない塾「カイシャ工房」を運営しながら教育の在り方を問い直す活動に注力する。

親に流されて進学校に行ったという後悔

羽渕彰博 (以下、ハブチン):まさしのホームページ見たよ。
まずおもしろいよねっ!コンサルして稼ぎながら、そこで得たお金と自分の時間を、高校をskipして大学に行く「Skipping School PROJECT」につぎ込んでるってこと?

山田昌史 (以下、まさし):うん、そうなるね。「Skipping School PROJECT」はただ自分がやりたい!っていうだけで、完全に無料で提供しているから。

ハブチン:素晴らしい!「Skipping School PROJECT」をやろうと思った動機は何なの?

まさし:過去の経験に後悔とか全くないタイプなんだけど、唯一人生で後悔していることがあって……。

ハブチン:えっ?!唯一の後悔って何?

まさし:高校進学の時に親が勧めてくれた進学校を選んでしまったこと。

ハブチン:えー、別にそれ悪くないんじゃない?

まさし:行ってみたらバリバリの進学校でめちゃくちゃつまらなくて。
楽しかった中学校時代とはキャラもなぜか真逆になってしまったというか。当たり前なんだけど授業中はみんな静かだし、真面目だし、女子はスカートの丈が長いっ!みたいな。
とにかくつまらなくて勉強する気もしなかったんだよね。
卒業したら美容師になる!とか言ってちょっと浮いた感じもあって、なんとなく居場所もなくなっていったんだ。
でも、行きたい高校を自分で決めてなかったんだよね。そこに選択肢もなかったし、親の勧めのままに流されたなーって。

ハブチン:流されたって感じたんだね。

重要なのは、自分で選んで決められること


まさし:高校三年生の時にもう一つ大きな出来事があって。そのおかげで今度は人生でめちゃくちゃ重要なことに気づいたんだ。

ハブチン:えっ、それは何?

まさし:高校の授業の世界史がものすごくつまらなかったんだよね、でも塾の世界史はめちゃくちゃ面白くて。同じ内容のことを話してるのに先生が違うだけでこんなに違うんだ!って驚いた。
そこでハッとしたんだ。 自分で選んで決められるってことがすごく大事なんだなって。
先生を選べるだけで勉強がめっちゃ面白くなる。そのためには選択肢を増やす必要がある。そういうことを自分はしたいんだって思ったんだ。

ハブチン:たしかに自分で選んで決められるって大事だよね。その原体験がまさし自身のキャリア形成にも繋がっているのかな。

まさし:そうだね。大学に進学した当時、卒業後は法人営業で自分を試したい!みたいな欲求もあって、まずは通信会社に就職した。
でも思うように結果が出せなくて一年で逃げるように辞めちゃった。その後のキャリアとして塾講師やキャリアアドバイザーを選んだのは、やっぱり選択肢を増やす仕事をしたかったんだなと。

ハブチン:なるほど、選択肢を増やす仕事に興味が湧くんだね。

まさし:特に塾の講師をやっていた時の進路相談なんかはめちゃくちゃやりがいがあったよ。
中高生向けの集団塾だったんだけど、人生の選択に立ち会えたというか、そこに影響を残せたっていうところが今のキャリアの軸にもつながってる感覚がすごいある。

「高校に行かずに大学に行く」という選択肢を増やしたい

ハブチン:「Skipping School PROJECT」も、高校に行かずに大学にいくという選択肢を増やしてるよね。

まさし:うん、まさにそう。やりたいことが決まってるんだったら高校に行かないっていう選択肢もある。
例えば16歳で高卒認定を取ったら18歳になるまで大学は受けられないけど、その代わり2年間は自由に使えるんだよね。その2年間で起業するとか、インターンで働くとか、留学するとか、世界を回るとか、いくらでも何でもできる!

ハブチン:本当だ、高校に行かない2年間で何でもできるんだ。面白い!

まさし:教育事業をやっている中で、みんなが高校に行かなくていいとは全く思ってなくて、なんか別の選択肢があることを示したいっていうね。
自分がその方が良かったっていうのもあるんだけど、他にも選択肢があるってことを知ってほしいんだ。

ハブチン:法人COTEN CREWになったのは、まさしの中ではどう繋がってるの?

まさし:COTENの取り組みには社会実験的な要素があって、それが自分と共通するなあと思った。
あと、深井さんに歴史の授業をやってもらったら絶対に面白いじゃん!歴史を嫌いになる前に、みんなCOTEN RADIOを聞いて!YouTubeを観て!とか思うんだよね。
先生や親だけじゃなく「関わる大人みんなが先生」みたいな社会になったらいいんじゃないかなって。学ぶ内容や環境、教わる人を子供たちが自分で選択できる社会になったらいいな。

ハブチン:共感するなー。自分で選択できると幸福度が上がったり自尊心が育まれたりするしね。

まさし:そうなんだよね。だから、ちゃんと自分でボールを持って生きられる人たちを増やすために、これからも僕はコンサルで稼いだお金をつぎ込んでいくんだろうなと思ってる。

ハブチン:素晴らしい!今後COTENと一緒にやりたいことってあったりするのかな?

まさし:うん、歴史のデータベースが完成したら、それを中高生向けに広めるアンバサダーをやらせてほしいなと。

ハブチン:面白そう!

まさし:深井さんにも聞いてみたんだけど、それはまだちょっと先だって言われた(笑)。

ハブチン:そうなんだ(笑)。でもいつか実現してほしい!応援してる!


ここまでお読みいただきありがとうございました!

COTEN CREW入会手続きは、個人・法人ともにこちらから!
個人COTEN CREWに入会してCOTENをサポートいただくと、COTEN RADIO新シリーズが公開日に一気に聞ける「アーリーアクセス」をお楽しみいただけます👂