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知を共有することでヒラメキ溢れる社会を作りたい | フライヤー 大賀康史 × COTEN

法人COTEN CREWになってくださった企業の方々への対談連載。
今回は、株式会社フライヤーの大賀康史さんです。
起業を決意してからたった1週間で起業。しかし、その先にあった苦難をどのように乗り越えたのでしょうか。

対談のお相手は同じく法人COTEN CREWでもあるreborn株式会社の羽渕彰博さんです。

大賀 康史(おおが やすし)
​​早稲田大学大学院理工学研究科修了。
アクセンチュア(株)製造流通業本部に入社。同戦略グループに転属後、フロンティア・マネジメント(株)を経て、2013年6月に株式会社フライヤーを設立。
著書に『最高の組織』『ビジネスエリート必読の名著15』(ともに自由国民社)、共著に『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』(ソシム)、『ターンアラウンド・マネージャーの実務』(商事法務)がある。

「浪人したい」を言えなかった学生時代

羽渕彰博(以下、ハブチン):おおがどんがHPのメンバー紹介のところにあげていた、『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社)という本に興味があって。5つの後悔のうちの1つに、
「自分に正直な人生を生きればよかった」というのがあって、僕は正直に生きれない経験があったから、共感しました。

大賀康史(以下、おおがどん):自分は、5つの後悔のうち「他の誰かが望むものではなく、自分に正直な人生を生きればよかった」っていうのが一番共感します。

ハブチン:おおがどんもそういう時期あったんですか?

おおがどん:自分は学生ぐらいまで、周りの期待に応えようとしてましたね。本当は大学受験で一年浪人しようと思ってたんですけど、親から「入ってくれ」って何回も言われて従ったり。

ハブチン:わかる、僕も言えませんでした。

おおがどん:大学入学後も本当は1年ぐらい留学したかったけど、研究室の先生から「留学したら留年だね」みたいに言われて、「残ってほしいんだな」と察したので留学を諦めたり。そういうことが学生の頃結構あって。

ハブチン:僕も留学したかったけど言えなかったなぁ。

おおがどん:そうですね。3人兄弟の末っ子で、周りの様子をうかがいながら生きてきたので。でも、社会人になってアクセンチュアに入社したくらいから結構自分の意見が強くなってきた感じ。

ハブチン:なぜアクセンチュアで自分の意見が言えるようになったんですか?

おおがどん:アクセンチュアには「Think straight, talk straight」という文化があって。回りくどくいろいろ配慮して、一生懸命傷つけないように伝えるよりも、伝えたいことをストレートに言いなさいと。7年働いている間に、その文化が影響したんだと思います。

ハブチン:なるほど、組織文化に影響されて、変化したんですね。

アイデアから1週間で起業するも、チーム崩壊の危機

ハブチン:そこからどういう経緯でフライヤー を起業したんですか?

おおがどん:アクセンチュアから転職して2社目を3年務めた頃ですね。本の要約サービスを作るために起業すると決めて、まず妻に話したら、泣きながらも「応援したい」って言ってくれて。次にお義父さんに話すと「康史くんが起業するなら投資しようかな」って言われてそこの説得はぜんぜんスムーズに進んで。さらに会社の上司に話すと、1週間たたないうちに社長に呼ばれて「大賀くん、君の最終出社日は明日な」って言われて。そんな感じで起業してます。

ハブチン:1週間で起業するのはすごいですね。そのあとは起業してからどうでした?

おおがどん:立ち上げ当時は4人だったんですが、チームが分裂しました。会員数がちょっとずつ伸びてるけど、アクティブ会員はほぼ横ばいみたいな状態で、当然ながらお金がなくなって。「今の方針がいけないんじゃないか」とか、そういう話が始まり、異なる方針を提示するメンバーとの不和につながっていきました。

ハブチン:うまくいかないと、誰かのせいにしがちですよね。

おおがどん:散々こじれた結果、最終的には組織がパカッと2つに分かれて、残った2人が自分たちです。色々なことがありましたが、結局は自分の責任だと思っています。

会社のミッションに、社員の人生を重ねられるか

ハブチン:なるほど、そこは経営者として判断したんですね。組織が分裂した後は、後にどのように組織を作っていったんですか?

おおがどん:今後どんな進み方をしたとしても、必ず大きな壁がたくさん現れると思いました。大きな壁に直面したら、会社のミッションとメンバー自身の人生に、ある程度の重なりがないと、なかなか組織が維持できないんですね。

ハブチン:確かに壁に直面した時、自分の人生と重なってないと諦めがちですよね。

おおがどん:経営者は自分の人生を会社と完全に重ねてるので、5年とか10年のスパンでコミットできます。でも社員は必ずしもそうではないですし、完全に重ね合わせる必要もありません。

ハブチン:経営者と社員ではコミット度合いが違いますしね。

おおがどん:でも少し重なりがあると推進力になると思いますし、その人の人生のためにもなると思っています。会社が目指すミッションに対して、自分の人生を一定程度重ねられるかっていうことが、大事なんじゃないかなというふうに思ってますね。

ハブチン:会社のミッションとその人自身のMyミッションを重ね合わせることは僕もすごい大事だなと思っています。

知を共有することでヒラメキ溢れる社会を作りたい

ハブチン:今回、COTENの法人サポーターになったきっかけはなんですか?

おおがどん:COTENが本物の「知」を追求しながら、それを世の中にわかりやすく伝えていて。世の中の役に立ちたいって考えているのがすごく共感できるなと思って。シンプルに、まずは応援したいという気持ちがありました。

ハブチン:「知」を共有しているのは、フライヤーもそうですよね。

おおがどん:フライヤーが創業時からずっと掲げているミッションは「ヒラメキ溢れる世界をつくる」です。一番大切にしているのは「知」そのもので、著者や本が本当に伝えたい、「知」そのものをできるだけ多くの人に届けたいです。

ハブチン:素敵なミッションですね。COTENの「メタ認知のキッカケを提供する」というミッションにも近い考え方のように思いました。
おおがどん:はい、近いものを見ている人だから、応援していく中で直接的なメリットとかではなくても、これからも関わりは続くだろうなと思ってます。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人:なるめろん(Twitter: @narumeron_1212)

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