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5-6 業務編:なぜなぜ分析(応用)

効率的で効果的な「なぜなぜ分析」のための心得

心得1 真因と根本原因は全く別物と心得よ

  • 解説
    真因は今の問題を解決するために
    調査によるデータを元にして事実関係で因果(原因と結果)を分析する

    根本原因は将来の問題を解決するために
    管理機構、環境の不備を分析する

心得2 真因は対策で解決できるかで判断せよ

  • 解説
    解決できなければまだ真因ではない

心得3 原因と理由を区別せよ

  • 解説
    原因には対策を打てるが
    理由には対策は打てない

心得4 「考える」から「選択」へ思考を切り替えよ

  • 解説
    問題を
    ・真因分析では「情報」と「手順」へ
    ・根本原因の分析では「環境」で整理し
    該当のものの選択で分析を進める

    1. 情報の問題
      ・そもそも必要な情報が無い
      ・情報の在処がわからない
      ・情報がわかりにくい

    2. 手順の問題
      ・そもそも読んでいない
      ・読んだけど勘違いした
      ・読んだけど従わなかった(省略した)

      ※「読んだ」を「伝えた」としても良い
      ※情報と手順が因果関係になる場合もある 

    3. 環境の問題
      ・情報の整備不良
       記載していない、探しにくい、理解しにくい
      ・手順書の不備
       記載していない、探しにくい、理解しにくい
      ・情報の一元化
       分散している情報をまとめて整理する
      ・連絡経路の整備
       聞きやすい環境の整備
       見える化
       ルール化
      ・情報のクロスチェック
       ダブルチェックはNG
       有識者の巻き込み(レビュー精度の向上)
       俗人化の防止
      ・危険予知
       間違えそうなところは
       ナレッジやチェックリスト、説明書への注意喚起など

心得5 怪しい手法には気をつけよ

  • 解説
    そもそもトヨタ式は根本原因まで分析していない
    再発防止は真因への対策を横展開で済ましている

    小倉式はそもそも真因を求めず
    全ての要因へ対策を打つとしている

    その他、真因を想像や仮説、意見などで分析し
    データでの事実にもとづかない分析を行っているものが多い

心得6 まずは業務の効率化を考えよ

  • 解説
    問題を起こす根本には、業務自体の問題が大きな要因となることが多い。
    まずは、今の業務の問題を見える化し、効率化を考えるべきです。
    ・作業量に応じた人・もの(環境)・時間が充足されているか
    ・無駄な作業が無いか
    ・優先順位が決められているか
    ・役割が確立されているか
    ・目的や目標が共有されているか

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