五黄の寅年B型魚座


この世に生まれ落ちた瞬間から怒りが溢れてたように思う。

それからずっと25歳くらいまで怒っていた。

もうとにかく自分に。

自分の存在そのものが罪だと感じていて
なんとか償いたいと思っていた。

家庭環境に問題を抱えていた訳でもない
この感覚はborn in natureだったのだろう。

世の不平等さに心を痛めていた。
なにもがんばってないクソみたいな自分が、不平等の良い目を見てる側にいる。
苦労もせず教育受けさせてもらって食べさせてもらってることを、なんとか返せないか

あさはかなわたしの頭にあったキーワードは「国際協力」


18歳のときはじめての海外でインドを訪れた。

2週間アンマという宗教指導者が行っている貧困者向けの住宅建設プロジェクトを手伝った。

ボンベイから電車で24時間ひたすら南下。
目的地の名前も覚えていない。

ただ思い出すのは

電車の車両の間に座り込んで見ていた、ひたすら続く乾いた大地が流れていく景色

あのとき、MDウォークマンからモンパチを聴いたな。

寝泊りしたアシュラムの周囲を360度囲むジャングル

花を燃やして歌うように繰り返し真言を唱えるお祈りの光景

トイレの水で洗う髪が乾いた空気であっという間に乾くこと

朝焼けとチャイの甘さ

太陽の下に置かれたせいでホットになった瓶詰めのコーラ

頭上はるか上の椰子の木の幹に残っていた、直前に起きたスマトラ沖地震による津波の跡

被災者の避難所のトタン屋根が熱を放っていたこと

暑くてペットボトルの水を頭からかけたこと
飲める水の大切さをわかっていないと苦言を呈されたこと

よく泣いたこと

ボランティアに参加していたほかのメンバーよくも泣いていた

わたしたちは純粋でインドが抱える強烈な世界と人をそのまま受け止めていたから

人生観は特に変わらなかったものの
インドはすごかった
その後いろんな国にいったけど
インドの強烈さを超える体験はない。

今日はここまで。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?