12年経営して辛かった三つのこと
創業して12年、もうあと7ヵ月で13年だけどベース僕は楽しかったんだろうと思う。やりたいことをやりたいようにやってきたし、それが形となり社会から一応の評価も頂けたのだから、そりゃそうだろう。
そんな中でも何が本当に辛かった?と質問を受けたら、3つ浮かぶ。
ひとつは
お金のことで妻ともめたこと。お金がないと言う現実に対していくら話し合ったところで答えなどない。それでもお互いの不安がぶつかりあって、話が長引いた時は本当に辛かった。経営者としての能力を責められているような感覚にもなったからだ。
でも最終的にはいつもこう言った。「ないものはないんだよ。だからさ、また明日頑張ろう。僕らはお店でがんばるしかないんだから」
ふたつ目は
新店舗を出す時の資金用意だ。良い物件は取り合いだ。タイミングを逃せばすぐに他の人が契約してしまう。
だから良い物件が見つかれば、まず今あるお金をかき集めてできるだけ早く賃貸契約だけして、その後に店舗資金(内外装の工事や什器や商品を買う資金)をどうにか用意するのだ。
もちろん資金をキチンと用意できる保証など全くないまま動くので毎回、本当に勝負だった。
もし、事が進んでいる中で融資してもらえず資金がないとなると、300〜500万近い損失をいきなり出すことになり、一気に会社が傾く。
だから、店舗契約から資金調達までの数ヶ月は毎日よく眠れず、食べれず7キロほど痩せる。
三つ目は
人が辞めるときだ。一人一人の人生だから、辞めると決断したらとめないし、むしろ応援したいとさえ思う。
ただなんとなくそれは失恋に近いものがあって、仕方ない場合だったとしても、毎回反省や後悔があり、やっぱり深く傷つき、辛い。
もちろん、人が辞める時は変化のときでもあるので、マイナスばかりではなくチャンスでもある。そうやって僕らはいく度も成長してきたのは間違いないのだけど
変化は常に怖く、気が重いものだ。
と、この三つが本当に辛かったこと。(娘の事が絡むともっとたくさんあるのだけどそれは今回省いた)
もちろん、これからも同じことはまたあるかもしれない。
でも、どんなに辛いことがあっても僕はコスコジを続けるだろう。
それは単に生活のためと言うことではなく、経営をし、トライしながら学んでいく僕の事を、僕自身が好きだから。
そして
半径5メートルにいてくれる人を僕はできるだけ大切にしたいと思う。その5メートルを5.1メートルにも5.2メートルにもできる可能性をコスコジは持ってる。
それはイコール僕の幸せだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?