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好きだまり

夜と昼はつづいている
別ではないひとつの顔だ
夜が恋しいときもある
昼に惚れるときもある

裏と表はつづかない
同じではないふたつの顔だ
裏は表にあこがれを抱いても
表は裏には気持ちを寄せない

時間がにじめば思いは前後する
時間が裂ければ思いは交わらない
感情はあいまいな境でしかなく
好きも嫌いもつづいている

君を憶う時間がにじむほど
時間はかすんで
穏やかにゆるいまま ほっこり
こっくり 好きだまりをつつむ

夢も現も境をなくして
投影するものがない幻灯機
嫌いをオブラートに包んで
ゆっくり好きを抱きしめる


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