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はるとやくそく

とても かなしいことがあると
そらも かなしいかおをする
はききれない モヤモヤが
こころにたまってくれば
すこしにごったくもが
そらのかたすみにたまってくる

わたしがさいわいなきもちで
あなたにせっしていれば
あたたかいひざしをあびせるために
さえぎるくもは どこかにきえていく

ひとりで ふさぎこんでいても
ひとりで かなしみにしずんでいても
わたしが かかえたにもつを
だれかが もってくれるわけでもない
はるになれば おもいにもつはもてない
ふがいなさに あきれるわたしのよわさよ

そらに うでをのばし
たいように てのひらをすかし
つかめないくもを からつかむ
これらを すべてわたしのなかに
とりいれたら かけがえのない 
はるとのやくそくになるだろう

わたしのよわさも しるところをしり
やがて はるとのむすびつきをつよくする 
びじゃくだった わたしのどうきが 
つよさにかわるときはそのときだ


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