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遊ぶ鳥

地に伏して 地の叫びを聞く
ここにあったものがない
私が生まれてからの友人が
ここにはいない

幾重にも
折り重ねられた時への
残されたものからの怒りにも似ている

水に溶けきらない陽光が
反射して眼に入る

ここにこんな世界があったなんて
何を思い出したのか
身体は妙に身震いし
空に遊ぶ鳥になる

一言の 慰めも
    怒りも
    叫びも
まして 恋唄など
ここでは不用のものとなる

悲愴と歓喜の空気の中に
遊ぶ鳥のこころは
はかり知れないものがある


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