ぬるい空気
生温かい空気を風が吹いて
ぬるく体にまとわりついてくる
どこか不可思議で
どこか不気味で
注ぐ日差しの裏側を感じてゾッとする
日差しは心地よいのに
となりの雲は重い綿
覆い隠そうで 適度な距離を保っている
ぼくのココロの天気のようで
なんだかゾクゾクする
ぬるい空気では深呼吸はできない
身体中がぬるくなりそうで
思考も思いも溶けてしまいそうで
ぬるさはどうにも許せない
ぬるさはぼくをだめにする
季節の中にはこんな日がたまにやってくる
街の人混みの中をかき分けるように
そのぬるさに包まれないように
避けながら息も最小限に
家路に急ぐぼくは何者だろう
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