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街の変化、人の変化

昨日から東京に来ている。

1年半前まではこっちにいたのに、
街の風景は様変わりしているように感じた。
再開発で道路は広くなり、ビルも建て替え、
高層ビル群がそこら中にできている。
2020年に向けてまだまだ東京は変わる。
この風景がいつか当たり前のようになって
前風景のことなど忘れてしまうのだろう。

街の変化は人の変化。
意識的に思わなくても街の風景が変われば、
自ずと人の変化にも及ぶ。
もちろん必然的な変化は必要だ。
防災の面などを考慮した再開発は
その最たるものだろう。
その一方で、変化を煽り、便乗した開発も
横行しているのではあるまいか。

一種の不気味な未来志向が流れている
ようにも感じる。
ますます東京は住む街ではなくなって
きているように感じる。
久しぶりに見る東京の風景は、
人が把握できるサイズ感ではなくなっている。
その違和感は私が都会を離れていたからだけ
ではないだろう。

昨日の夜から東京は雨が降っている。
雨の日の出勤風景をホテルの窓から見ている。
足早に会社に急ぐ人たちは皆無表情だ。
そして高層ビル群の中に吸い込まれていく。
あの人たちが東京を、日本の相当な部分を
支えているのかもしれない。
でも、あの人たちが心より笑顔になる街は
ここではないような気がしてならない。


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