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処暑 2019

今日23日は二十四節気の「処暑」。
夏の過酷な暑さもここまでで、
ようやく和らぐ頃合いだといいます。

今日は秋雨が続いた後で蒸し暑く、
最高気温も30℃ありますが、
明日から30℃を下回る日が続くもよう。
気温の上げ止まりが夏仕舞いを告げてくれます。

たとえ30℃を超える日があっても
それは夏名残りの暑さで、
秋はじめの中では逆戻りはしません。
空を見上げても、雲の形が変わり、
風を感じても、清々しさえ感じはじめます。
虫たちの鳴き声も、穂が膨らみ始めた稲穂も
みんなが秋支度を始めています。

では人間はどうでしょう?
夏休みを終えた子どもたちは2学期の支度。
もっと夏休みが続いてほしいと願う子も
早く学校に行きたい子もいるでしょう。
本当は学校は楽しい場であるはずなのに
子どもの思いは複雑です。

でもその子どもの思いを複雑にしているのは
私たち大人自身かもしれません。
成長期の子どもは急速に心が成長しようとします。
それが本能だからです。
だからこそ、友だちや先生や親たちの言動に
より敏感になるのです。

季節が移り変わりはじめる時季は
人間の感覚器も敏感になろうとします。
いち早く変化を感じとろうとするからです。
ですが、文明社会に浸りきってしまい、
季節のない街に慣れてしまってはその機能も
本能も鈍なままかもしれません。

自然の変化に鈍な人間が、
人の変化には敏感ということはありません。
五感は自然と接している時の方が鋭敏になります。
その敏感さが暮らしの中で生かされて、
人や社会の変化を感じやすくし、時代の変化や
価値観の変化も素早く感じやすくなるものです。

生まれながらに持っている感受性を磨く。
それは成長期の子どもだけではなく、
大人になってもできるものなのです。
もし、できないと思うなら、それはただ諦めて
自分の成長を自ら止めているだけなのだと思います。

人間は死ぬまで成長できるものだ
と思い歩むことこそ、より良い人生を
楽しく送れるものだと思うのです。


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