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寒仕込み

今日1月20日は二十四節気の「大寒」です。
これは暦の上で最後の節気にあたり、
次は新しい二十四節気の最初の節気
「立春」となります。
今年の立春は2月4日です。

大寒は1年のうちで寒さが一番極まる頃ですね。
今年は例年より暖かい大寒ですが、
まだ寒の内なので、寒さはこの先も続きます。
とはいえ、2週間後には「立春」を迎える
と思うと春隣の気分が芽生えてくるものです。

大寒の頃は1年で最も気温が低く、
雑菌が繁殖しにくいために「寒の水」と
呼ばれる水で、お酒や醤油、味噌などの
仕込みをすると良いとされ、
これを「寒仕込み」といいました。

寒中に仕込むというのは何も食品に限りません。
寒中の時分は1年で水や空気が最も澄んで
安定しているといえます。立春を間近に
控えた最も寒さが厳しいときをいかに乗り
越えるか、それを考えずには入られません。

もともと二十四節気は太陽の動きの1年を
24の区分に分け、季節の移ろいと合わせる
ために考案されています。
つまりは自然のリズムを人間の暮らしの中に
取り入れるために考え出されたことです。

二十四節気は「立春」で始まり「大寒」で
終わります。

 「大寒は1年の最後の節気だよ。
  あと2週間したら立春だからね。
  心身を浄化して、春の胎動を
  待つんだよ。」
と言っているように感じませんか?

季節はシームレスに続いているもので、
暦によって季節と暮らしを結びつけることで
人間の心身も調律しようとしているのです。
その意味で、大寒から立春までの2週間を
どう過ごすかはとても大切なわけです。

夢を叶えるためや目標を達成するために、
ただ闇雲の走り出すのではなく、準備を
怠らないことが大切です。
そのために、寒仕込みをする時分があると
考えて行動するのがいいですね。


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