見出し画像

ひだまりに咲く

目の前にぽっと現れた陽だまり
まるい日差しが降りてきて
冬の花をつつむ

さめた空なのに
そこだけ温もりがたまっていて
ひとり咲いた花はやわらかい

時にさからうことなく微笑んで
わたしを見てうなずいて
ココロが温もりをとり戻す

わたしが失敗したことも
わたしが後悔していることも
わたしが行き場を失っていることも

あなたは無言で微笑んでくれる
温もりがつつむ陽だまりの中で
ひとり日差しと戯れながら

あなたはきっと
これからも何も言わない
わたしの深いところに語りかける

まるい日差しのように
ひだまりの温もりのように
頑なココロを溶かしてくれるように


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?