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言葉の力

言葉の力。
それはどういうことなのでしょう。
言葉は、意志をつくり、心を育み、思いや考え、
感情や意思を伝えるという役割があるというのは
とてもわかりやすい解釈です。
だけど、気づいてほしいのはその後です。
「言葉は行動を促す」ということ。
その力がある。伝えるだけではない。
言葉によって行動が変わる。
このことがとても大事なことなのです。

言葉はすっと体を通して心の中に入ってきます。
言葉によってその入り方も入る深さも違う。
だから言葉によって響き方が違ってくるわけです。
共感する、共鳴するというのは言葉の力です。
やさしく真綿に包まれるような言葉もあれば
体が受け入れるのを拒絶するような言葉もある。
あたたかく癒される言葉もあれば、
冷たく突き刺さる言葉もある。

年齢が上がれば、
ある程度言葉の抵抗力はつくものですが、
その抵抗力が充分ではない人はたくさんいます。
とくに子どもたちは言葉の免疫ができていないので
そこに矢のように突き刺さる言葉は次第に心を蝕み、
心を閉ざすこともあるし、ときに命取りにさえなります。

「言葉はクスリにも毒薬にもなる」

子どもに言葉を投げかけるときは感情が先走り、
つい忘れがちになることが多いのですが、
一度投げた言葉はその倍以上の努力をしなければ
取り返せません。
友だちや恋人、夫婦の間でも同じですよね。

「言葉は行動を促す」に話を戻して考えます。
言葉に共感を覚えたり、共鳴すると心は確かめたい、
近づきたい、もっと話を聴きたいと思いを抱きます。
すると、頭はその思いを叶えようと行動する信号を
出します。じゃあ、会いに行こう、と。
その答えの一つが自発的な出会いと言えるでしょう。
同じ時間と空間を共有した中で得た言葉というものは
強い力を持ちます。忘れ難く心に刻まれるものです。

「初めてだけど懐かしい」という気持ちが起きるのは
日常的に言葉の引力を受けているからです。
言葉が人と人の間を引きつける役割を果たしている
からなんだと思います。
その頻度が高くなればなるほど心理的に壁は低くなり
扉を開けて会いに行きたくなるのでしょう。
臆することもありません。言葉の力を信じましょう。
きっと、言葉が勇気をくれます。


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