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日本人の美意識

日本人は四季の移ろいを、視て感じ、
秋の声のように聴いて感じ、
風が運ぶ匂いで感じ、
旬の味で感じ、
空気や水の変化を肌に触れて感じ、と
五感すべてを使い
自然と対話してきました。
それが日本人のメンタリティーを
作り上げてきたのでしょう。
それだけに自然に対する畏敬の念を
持つことができたと言えると思います。

日本の家屋が壁を作らなかったのは、
内と外を連続するものとして
捉えていたから他なりません。
壁ができても、戸があっても、
容易に取り外せる仕組みを考案し、
風の道を確保した。
仕切りは固定しないものとして機能させる。
これは日本人が自然と切り離されることを
恐れた証ではないのかと思います。

大いなる存在と一体化できる、
その存在の一部だと意識する、それが
日本人の根底に流れる美意識でもあると
思います。


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