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住まいの心地よさにも、環境への配慮にもこだわりたい。

※上部写真はイニシアフォーラム荻窪 ブライトステージ(分譲済・2020年11月撮影)


―どのような取り組みを行ったのでしょうか?

2020年に供給した戸建て住宅である
「イニシアフォーラム荻窪 ノーブルステージ・ブライトステージ」
(分譲済)計20棟において
「東京ゼロエミ住宅」認定基準を採用しました。

東京ゼロエミ住宅とは
高い断熱性能の断熱材や窓を用いたり、
省エネ性能の高い照明やエアコンなどを取り入れた、
人にも地球環境にもやさしい都独自の住宅です。

東京ゼロエミ住宅での暮らしは、省エネに加えて、
高断熱化によって快適な室温が維持され、
部屋間の温度差も小さくなり、ヒートショックの抑制にもつながります。
※「ゼロエミ」とは「ゼロエミッション(ZERO EMISSION)」の略

東京ゼロエミ住宅|家庭における対策|東京都環境局 (tokyo.lg.jp)


―なぜ、このような取り組みをしようと考えたのでしょうか?

実は、環境配慮型戸建の供給については
以前から検討していました。

当社は既に
2019年にZEH住宅「グランフォーラム杉並松庵」(分譲済)や、
HEMSなど導入した「グランフォーラム杉並久我山」(分譲済)などを
供給していたのです。

しかし、
ZEHには創エネ機能となる太陽光パネルが必要なわけですが、
太陽光パネルを南傾斜屋根に設置すると
2階の天井形状に大きな制約が発生します。

私たちが手掛ける新築戸建てでは、
「家族があつまるリビングを一番気持ちいい場所にしたい」
という想いから、
2階リビング「SOLA LIVING」を積極的に導入しています。

ただ、ZEH 採用物件だと開放感のある
2階空間を作れないと分かり、
住まう方の快適性と環境配慮住宅のバランスには葛藤を感じていました。

そのような中、
「東京ゼロエミ住宅」認定制度が施行されたのです。

「東京ゼロエミ住宅」認定基準とは、
エネルギー消費量 30 % 以上削減
(参考:ZEHはエネルギー消費量20%削減)を目標とした
東京都独自の使用基準です。
この基準は、創エネ(太陽光パネル等)無しで、
住宅の省エネ性能等を一層向上させる内容となっていました。

これは、東京都は狭小地が多く、
⾞線規制による屋根形状に制限があるため、
ZEH事業が採用されづらいことが課題であった中で
生まれた制度になります。

当社での実績はまだない状態でしたが、
快適性とのバランスを取れることに魅力を感じ、
早速エントリーすべく仕様の見直しを行い、物件に反映しました。


―この取り組みへの想いはどのようなものでしょうか?

環境に配慮したい・より良い未来を考えた消費活動をするべき
と考えている方は多いと思います。
しかし、
そのために今の快適性を諦めるという選択は
残念なことだと思います。

「今」も「これから」も大切にしながら心地よい暮らしを紡げる。

そんな場所を作るために、
自社内でのアイディアはもちろん、
行政・社会の動きにアンテナを張りながら、
私たちなら何ができるか?
の模索を続けたい!という想いで、
担当者間はもちろん、統括部門など他部署メンバーとも
多いに連携し、お客さまへの価値に繋げていきました。


—取り組んだ感想を教えてください。

始まったばかりの制度でしたので、
お客さまの制度認知度は高くありませんでした。

そのため、当初からお客さまに評価していただけたかというと、
正直なところ、そうでもありませんでした。

しかし、
継続的なご説明を通して、
断熱性等仕様が高い商品であるということだけではなく、
弊社の商品開発姿勢に共感していただくことができました。

購入したタイミングだけでなく、
10年先、20年たった時でも、
価値を感じていただけるような仕様や空間設計
は、
お客さまに伝わりにくいものもあります。

しかし、
その部分こそが快適な暮らしの核になっていくと思います。
これからも、お客さまの暮らしに寄り添いながら、
各物件の特性に合わせた価値創造をし、
その価値をしっかりとお伝えしていきたいと考えています。

【担当者の紹介】
朝倉志津
2005年入社。
新築戸建や新築マンションのプロモーション部門を担。


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