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【女性だけの宇宙勉強会】女性の活躍を身近に感じる!JAXAでの宇宙開発について

図1

第2回宇宙勉強会!コスモ女子とは

株式会社Kanattaでは、SDGs5番目の目標である「ジェンダー平等の実現」をMissionに掲げ、女性だけのチームで人工衛星を打ち上げる、世界初の【コスモ女子プロジェクト】を発足させました。

宇宙業界に携わる女性比率がまだまだ低いことから、より女性が活躍できる場を増やすことを目指しています。

その第2回となる宇宙勉強会を、4月21日(火)にオンラインで開催しました。第1回の勉強会は3月24日(火)に開催し、GPSなどの身近な技術から宇宙開発についての学びが盛りだくさんでした。

第2回のイベントテーマは“わたしと宇宙”。

講師には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究開発部門でご活躍された経験をお持ちの、春木さんにお越しいただき、開発現場でのリアルな女性の活躍をオンライン講義形式でお話しいただきました。


宇宙ステーションなどの専門的なお話も女性目線で分かりやすい講義!

図2

JAXAでの研究開発員時代、国際宇宙ステーションから実験サンプルを持って帰ってくるプロジェクト(HTV搭載小型回収カプセル)に携わっていた春木さん。

これまで国際宇宙ステーションに物資を届けることはできても、国際宇宙ステーションから研究試料等を安全に持ち帰ることはできなかったそうです。
国際宇宙ステーションからの回収という日本初の技術の成功に貢献した春木さんのお話しから、日本の技術力の高さに驚きの声が上がります。

日本初のプロジェクトを成功に導く裏にあったドラマに感動するとともに、「女性が挑戦できる舞台なんだ!」とコスモ女子のメンバーにとって宇宙プロジェクトがより身近なものになりました。


水筒で有名なあの製品も!?身近な技術が宇宙開発に使われていていることに驚き!

図3

「実はこの回収するカプセルには、普段皆さんが使っている製品や技術が使われているんです。」と春木さん。

国際宇宙ステーションから試料を安全に持ち帰るためには、大気圏に突入する際に生まれる空気摩擦に打ち勝つ耐熱性が求められます。
そこに使われたのが、某大手企業と共同研究をした魔法瓶の真空断熱技術だったそうです。

また、地球に持ち帰る様子を動画で共有しながら説明いただきましたが、海に着水したカプセルの周辺が綺麗なコバルトブルーを様してしました。落とした時に、すぐ発見できるようにと使われたのが、着色入浴剤だったそうです。身近な入浴剤が使われているなんて驚きですよね!

コスモ女子PJによる人工衛星の打ち上げの際も、女性ならではの柔軟な発想力を発揮していこうと思える時間でした。


最後に

図4

終始楽しそうに笑顔で語られる春木さんに感化され、画面越しでも参加者全体が釘付けになる勉強会でした。

宇宙開発ってたくさんの領域があってやっぱり面白い!

何よりも女性が宇宙業界で活躍していたリアルを知れたことで、これから女性だけのチームで人工衛星の打ち上げプロジェクトを目指すことに、より一層わくわくしてきました。
今後もkanatta主催のコスモ女子イベントを毎月開催していきます。

ぜひ、宇宙に興味のある女性の皆さん、コスモ女子として一緒に盛り上げていきましょう!


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講師プロフィール
春木美鈴(ハルキ ミスズ) 元JAXA・研究開発員、現トヨタ自動車エンジニア
横浜国立大学院環境情報学部卒業後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)研究開発部門に所属、国際宇宙ステーションから実験サンプルを持ち帰る小型カプセル回収のプロジェクトのチーム員として活躍。2019年にトヨタ自動車のエンジニアに転職、継続して宇宙業界に携わりたいと精力的に活動を続けている。

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