こちらとあちらなんて。

画像1 久しぶりに映画を二本観た。『アフター アース』も良かったが、『ボーダレス 僕の船の国境線』は、途中からおめきと涙が噴き出して止まらなかった。
画像2 どちらも極限下に置かれ、自分自身と相手に向き合わざるを得なくなり、互いの障壁が取り払われてゆく。
画像3 相手を離れていても思い遣り、自分のできうる限りの精一杯で、自分の生と相手の生に尽くす。
画像4 裂かれたものが、己の刷り込まれた感情を超えてつなぎ合わされてゆく。個対個だからできるのかもしれない。よくわからないラベルイメージじゃなく、リアルな一個のひととして、相手を知ることの大切さを思った。そして、現実が映画に追いついて、最後が書き換えられたらどんなにいいか。…同じ人種同じ言葉を話す私たちにもある、思い込みと個の硬い殻。こちらとあちらと分けがちだが、依って立つ足元は一つ。とても対岸の火事とは思えない。ふと日常の手を止めて、宙に祈らずにいられない。

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