ハシリの蝉の気配と午前の青空と。 11 mei 2017年7月7日 12:49 主人のいない犬小屋。まだ羽のない子カマキリ。ときおり鎌を曲げ伸ばし、左右に体を振りながら、素早くトタンを走り抜け、次の草むらへ向かう。 この身体のひねり。見てるとにんげんと虫の差がよく分からなくなる。 この眼を借りて、見てみたい。体長3センチで30倍の高さから飛び降りるとか、小川の流れはどんなだか、食欲が湧いたとき景色も違うのか。いろいろ、あれこれ。 ちょっと迷惑そうにサッと草に降り立つと、重なる緑と枯れ茶の隙間に消えた。…このガリバー、一応存在を認識はしてもらったんだろうな。どうなんだ。わたしという体積はキミにはどう感じられたんだ? 11 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート