咲いたり 散ったり 伸びたり 7 mei 2017年4月5日 21:30 膨らんだり弾けたり、尖ったり開いたり、乾いたり縮んだり、草木の力強い営み。 朽ちゆくさまも穏やかで、あたたかい。 地中で手を結び合い、重力も味方にしてグンと天をゆびさす。 振り返ると足元に沁みる朱。覚えのない紅色。 茶摘みが近づく。毎年、同じ木から摘んでも味や香りは違う。それがまた、いい。 名前も定かではない草々に柔らかく戴かれた花弁の幾枚か。靴が濡れても構わない。来し方行く末を忘れて、このとき見つめた。 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート